コンサルタントの年収・給与・賞与を解説コンサルタントの年収はいくら?賞与の決まり方や高収入の理由も解説

本サイトのコンテンツにはPRが含まれています。
コンサルティングファーム・コンサルタントの年収・給与

コンサルティング業界は若くして年収1,000万円を超えるなど、非常に高い年収水準で知られています。

本記事では、外資系戦略コンサルティングファームや大手総合系コンサルティングファームにおける役職別の年収や賞与の決まり方、コンサルタントの年収が高い理由について解説します。人材重視の姿勢、コンサルティングフィーの高さ、業界特有の評価制度など、コンサルティング業界の報酬構造の背景にある要因を詳しく紹介します。

\ カンタン30秒! /

目次

コンサルティングファームの年収

コンサルタントの年収はいくら

外資系戦略コンサルティングファームの年収・給与

外資系戦略コンサルティングファームの役職階層や呼称は各社で異なりますが、以下は各役職における年収の目安です。新卒入社者でも数年で1,000万円に到達するなど、その給与水準は非常に高いのが特徴です。さらに、パートナークラスに昇進し、優れた成果を上げたり、重要な役職に就いたりすると、年収は億単位に達することも可能です。

役職年収年次目安
パートナー/MD5,000万円以上10年目~
プリンシパル/VP3,000~5,000万円7~12年目
マネージャー2,000~3,500万円5~10年目
コンサルタント1,200~2,000万円2~5年目
アナリスト/アソシエイト600~1,000万円1~3年目

大手口コミサイトによると、外資系戦略コンサルティングファームの平均年収は以下の通りです。

引用:「エンゲージ 会社の評判

政府統計「賃金構造基本統計調査(令和5年)」によると、「東京都 30代男女」の平均年収は、30~34歳で約510万円、35~39歳で約586万円となっています。一方、外資系戦略コンサルティングファームの平均年収は、その2~3倍に相当する水準にあります。

大手総合系コンサルティングファームの年収・給与

総合系コンサルティングファームの役職階層や呼称は各社で異なりますが、以下は役職別の年収目安です。

総合系コンサルティングファームでも、新卒入社後に順調にキャリアを積んでいくと、20代後半で1,000万円以上の年収を目指すことができます。さらに、パートナークラスに昇進すると、その年収は成果次第で上限がなくなります。主要なクライアントのアカウント責任者や部門長、グローバルやアジア地域の要職に就くと、億単位の年収を実現することも可能です。

役職年収年次目安
パートナー3,000万円以上10年目~
シニアマネージャー1,400~2,500万円7~12年目
マネージャー1,100~1,600万円4~10年目
シニアコンサルタント900~1,200万円3~6年目
コンサルタント700~900万円2~4年目
アナリスト/アソシエイト400~700万円1~2年目

大手口コミサイトによると、大手総合系コンサルティングファームの平均年収は以下の通りです。

引用:「エンゲージ 会社の評判

ただし、これらの数値は口コミ回答者のみの統計値であるため、実際の平均年収よりはやや低めに出ている可能性があります。元大手ファームコンサルタントの肌感覚としては、大手総合コンサルティングファームの平均年収は1,000万円を超えているのではないかと推測されます。

いずれにせよ、総合系コンサルティングファームは従業員数が数千名規模でありながら、平均年収が1,000万円近くに達しているという点で、他業界と比較しても非常に高い収入水準にあることが分かります。

上場コンサルティングファームの平均年収(公表値)

上場コンサルティングファームについては、IR情報により平均年収が公表されています。公表データを見ると、どのコンサルティングファームも平均年収が1,000万円を超えており、コンサルティング業界が高年収であることが裏付けられています。

興味深いのは、従業員数が数百名規模の新興系コンサルティングファームの平均年収も非常に高いことです。これらの新興ファームは、大手ファームに負けない高い報酬を提示することで、優秀な人材を惹きつけています。実際に、近年では大手ファームから新興ファームへの転職者が増加傾向にあり、新興ファームの人気が高まっていることがうかがえます。

カテゴリ企業名平均年収平均年齢従業員数
シンクタンク野村総合研究所(NRI)1,271万円40.2歳7,206名
日系総合ファームベイカレント・コンサルティング1,074万円31.4歳4,321名
事業再生ファームフロンティア・マネジメント1,268万円37.5歳328名
新興系ファームライズ・コンサルティング・グループ1,159万円32.5歳264名

コンサルティングファームの賞与

コンサルタントの賞与

コンサルティングファームの賞与は、個人のパフォーマンス評価に基づいて決定されます。一般的に、各ファームでは5~10段階程度の評価レベルが設けられており、プロジェクトの評価やセールス実績、組織貢献度(組織のソリューション開発や採用活動への貢献など)などを総合的に判断して評価が下されます。

上位数パーセントに位置するS評価を獲得すると、年収の額面の30%~40%程度のボーナスが支給されます。例えば、年収の額面が900万円(毎月の給与+年1~2回の基準賞与)のシニアコンサルタントがS評価を得た場合、約300万円程度の賞与が支給され、最終的な年収は1,200万円に達します。また、高い評価を得ることで、昇進のチャンスが広がるだけでなく、同じランクにとどまったとしても翌年の額面が10%以上アップする可能性があります。

反対に、最低評価を受けてしまうと、パフォーマンス連動の賞与が0円になるファームも少なくありません。ただし、最低評価に至る前に、ファーム側からパフォーマンス改善のための指導が行われるため、実際に最低評価を受けるコンサルタントはそれほど多くないと言えます。

コンサルタントボーナス・賞与額

大手コンサルティングファームにおける評価の決定プロセスは、個人の努力と組織内での関係性の両方が重要です。

まず、各プロジェクトにおいて、プロジェクトマネージャーがコンサルタントのパフォーマンスを評価します。この際、コンサルタントはプロジェクトマネージャーと定期的にフィードバック面談を行い、現状のパフォーマンスや課題を確認しながら、高い評価を得るための目線合わせを行うことが重要です。このようなコミュニケーションを通じて、コンサルタントはプロジェクトマネージャーからの期待を正確に理解し、それに応えるための努力を重ねることができます。

次に、各コンサルタントに割り当てられている評価担当者(多くは所属部門のマネージャー以上)が、プロジェクトマネージャーからの評価を集約し、必要に応じてプロジェクトマネージャーにヒアリングを行いながら、情報を収集します。そして、部門ごとに開催される評価会議において、評価担当者が各コンサルタントの評価について説明し、最終的な評価が下されます。

ここで重要なのは、コンサルタントが日頃から評価担当者との良好な関係性を構築しておくことです。評価担当者が自分の昇格や高評価を強く推してくれるように、普段からコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておくことが大切です。

コンサルタントの評価の決まり方

コンサルタントの年収が高い理由

コンサルタントの年収が高い理由

人材が競争力の源泉であるから

コンサルティングファームの競争力は、提供するサービスの質に大きく依存しています。コンサルティングサービスは無形商材であり、モノやソフトウェアのように目に見える形で提供されるわけではありません。そのため、サービスの質を決定づけるのは、そのサービスを提供する人材の能力とスキルにほかなりません。

コンサルティングファームにとって、優秀な人材を確保し、維持することは、競争力を高めるための最重要課題と言えます。そのため、人材への投資、つまり給与水準を高く設定することで、業界内外から優秀な人材を惹きつけ、採用することに注力しています。

また、コンサルティングファームは、工場や研究開発などへの大規模な投資を必要としないという特徴があります。この特徴により、他の業界と比べて、人材への投資に振り向けられる資金的な余裕があります。

コンサルティングフィーが高額であるから

コンサルタントの高い年収を支えるもう一つの要因は、コンサルティングファームがクライアントに請求するコンサルティングフィーの高さです。大手総合系コンサルティングファームの場合、アナリストやコンサルタントクラスであっても、月額200~300万円程度のフィーを請求することが一般的です。

高額なフィーを請求される分、クライアントはコンサルタントに対して厳しい要求を課します。それゆえ、コンサルタントは若手であっても、常に高い価値を提供することが求められるのです。

若手コンサルタントが月額200~300万円のフィーを稼ぐことができるため、年間の稼働率が80%程度であったとしても、一人あたりの年間売上は1,920万円~2,880万円に達します。この高い売上により、コンサルティングファームは若手であっても年収1,000万円程度の高い報酬を支払うことが可能となるのです。

フリーランスコンサルタントという働き方

近年、このようなコンサルティングフィーと実際の給与とのギャップに着目し、フリーコンサルタントとして独立する人も増えています。フリーコンサルタントは、クライアントに請求するフィーを150万円程度に抑えつつ、個人としては年収2,000万円近くを実現するという働き方を選択します。この働き方は、クライアントの負担を軽減しながら、コンサルタント個人の収入を最大化するという点で魅力的です。

フリーコンサルタントについて興味がある方は、当サイトの姉妹サイト「CASE SEARCH for コンサル」のフリーコンサルガイドやインタビューなどをご覧ください。

20代のコンサルタントの年収は?

20代コンサルタントの場合、役職はアナリスト~マネージャー程度が想定されます。大手口コミサイトによると、大手コンサルティングファームにおける25-29歳の平均年収は約700~800万円程度です。

企業名平均年収(回答者)最高年齢(回答者)
マッキンゼー・アンド・カンパニー774万円1,400万円
ボストン・コンサルティング・グループ1,082万円2,000万円
デロイトトーマツコンサルティング742万円1,100万円
PwCコンサルティング785万円1,000万円
EYストラテジー・アンド・コンサルティング720万円1,250万円
引用:「エンゲージ 会社の評判
30代のコンサルタントの年収は?

30代前半のコンサルタントの場合、役職はシニアコンサルタント~シニアマネージャー程度が想定されます。大手口コミサイトによると、大手コンサルティングファームにおける30-34歳の平均年収は800~1,200万円程度です。元コンサルタントの肌感覚としては、実際の平均年収はもう少し高い印象です。

企業名平均年収(回答者)最高年齢(回答者)
マッキンゼー・アンド・カンパニー1,210万円2,000万円
ボストン・コンサルティング・グループ1,280万円1,900万円
デロイトトーマツコンサルティング930万円1,800万円
PwCコンサルティング830万円1,300万円
EYストラテジー・アンド・コンサルティング897万円1,500万円
引用:「エンゲージ 会社の評判

30代後半のコンサルタントの場合、役職はマネージャー~シニアマネージャー程度が想定されます。早い人ではパートナーに昇進している方も徐々に出てきます。大手口コミサイトによると、大手コンサルティングファームにおける35-39歳の平均年収は1,000万円程度です。元コンサルタントの肌感覚としては、実際の平均年収はもう少し高い印象です。

企業名平均年収(回答者)最高年齢(回答者)
マッキンゼー・アンド・カンパニー1,644万円3,000万円
ボストン・コンサルティング・グループ1,191万円2,300万円
デロイトトーマツコンサルティング1,182万円2,500万円
PwCコンサルティング1,154万円1,600万円
EYストラテジー・アンド・コンサルティング959万円1,450万円
引用:「エンゲージ 会社の評判
40代のコンサルタントの年収は?

40代後半のコンサルタントの場合、役職はマネージャー~パートナー程度が想定されます。大手口コミサイトによると、大手コンサルティングファームにおける40代の平均年収は1,300万円~1,500万円程度です。

企業名平均年収(回答者)最高年齢(回答者)
デロイトトーマツコンサルティング1,337万円6,000万円
PwCコンサルティング1,458万円2,500万円
EYストラテジー・アンド・コンサルティング1,581万円3,500万円
引用:「エンゲージ 会社の評判

\ カンタン30秒! /

目次