特集「プロ人材紹介サービス」
近年、活用する企業が増加している「プロ人材紹介サービス」について、
メリットや注意点、サービスの選び方・おすすめサービスを解説
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– WHAT IS PROFESSIONAL TALENT MATCHING –
プロ人材紹介サービスとは?
プロ人材紹介サービスとは、経営や財務、新規事業、DXなどの専門分野に精通したハイクラスなプロ人材を、必要な時に必要な分だけ活用できる革新的な人材ソリューションです。 昨今、人材獲得競争が加速する中で、以下のような悩みを抱える企業は少なくありません。
- ダイレクトリクルーティング、人材紹介、リファラルとあらゆる施策を講じているが、要件に合った人材を採用できない
- 採用したい人材の年収水準が自社の給与テーブルと合わない
- 新規事業プロジェクトで将来が不透明のため、長期雇用ではなく、一時的に専門性の高いプロ人材を求めている
- 急遽プロジェクトが立ち上がったため、即戦力となる人材が必要である
- コンサルティングファームに依頼するほどの予算はなく、チームではなく単独のコンサルタントによる支援を求めている
優秀な人材の確保に苦慮する中で、近年多くの中堅企業や成長企業がプロ人材紹介サービスの導入を始めています。一部の大企業においても徐々に活用が広がりつつあります。 また、コンサルティングファームのような企業も、一時的な人材不足に対応するために、プロ人材紹介サービスを活用し、プロジェクトチームのケイパビリティやリソースを補完するケースが増加しています。
– WHAT TYPES OF PROFESSIONALS ARE AVAILABLE –
プロ人材紹介サービスにはどんな人材がいる?
プロ人材の紹介は、大きく2種類に分けることができます。
- アドバイザー・顧問型
- 稼働・伴走型
アドバイザー・顧問型
このタイプのサービスでは、経営や実務における豊富な経験を活かし、主にアドバイスの提供を通じて支援を行うプロ人材が紹介されます。紹介される人材は、大手上場企業の元経営陣、メガベンチャーの元部長級、スタートアップの現役経営者などが中心となります。
稼働・伴走型
稼働・伴走型のサービスでは、コンサルティングファームのコンサルタントのようにプロジェクトに直接参画し、プロジェクトマネジメントから会議のファシリテーション、資料作成まで、実働としてプロジェクトに深く関与する人材が紹介されます。このタイプの人材は、主に大手コンサルティングファーム出身者、メガベンチャーの管理職経験者、大手事業会社での新規事業・DX経験者などが中心となります。
– MERIT FOR YOUR BUSINESS –
プロ人材紹介サービスを活用するメリット
プロ人材紹介サービスを活用することで、以下のようなメリットが期待できます。
即戦力となる専門人材の確保
プロ人材紹介サービスを利用することで、企業は自社の状況や課題に合致した、豊富な経験と専門知識を持つ人材を獲得できます。近年、多くの企業が新規事業の立ち上げやDXを経営課題に掲げていますが、そのような課題解決に必要な経験やスキルを持つ人材が社内に不足していることは珍しくありません。外部環境が急速に変化する現代では、スピーディな対応が極めて重要であり、採用や社内での育成では対応が間に合わない場合があります。そのような企業にとって、プロ人材紹介サービスは、要件に適した人材をタイムリーに獲得するための効果的な手段となります。
柔軟な雇用形態
プロ人材紹介サービスでは、プロジェクトベースや1か月からの短期契約など、柔軟な雇用形態で人材を活用できます。これにより、企業は長期雇用に伴うリスクを回避しながら、必要な時期に必要な人材を確保することが可能となります。
プロ人材の活用により、以下のようなケースに対応できるでしょう。
- 新規事業の立ち上げや事業の拡大に伴う一時的な人材需要の増加
- 特定のプロジェクトや課題解決のための専門知識やスキルを持つ人材の確保
- 育児休暇や病気休暇などによる一時的な人材不足の補填
- 経営状況や事業環境の変化に応じた人員調整
このように、プロ人材紹介サービスを活用することで、企業は事業の状況や必要性に合わせて柔軟に人材を活用することができ、固定費の増加を抑えながら、機動的な人材戦略を実現できます。
人件費の最適化
高度な専門性やスキルを持つ人材を正社員として雇用する場合、多額の人件費が発生します。しかし、プロ人材紹介サービスを活用することで、必要な期間だけ人材を活用することができ、人件費を最適化できます。また、大手コンサルティングファームに支援を依頼する際は、1人あたり数百万円~/月の費用がかかり、さらにチームでの支援が基本となるため、最低でも1,000万円以上のプロジェクトフィーが必要となることが多いです。一方、プロ人材紹介サービスでは、コンサルタント1名を150万円程度~/月で活用できるため、コストを抑えることが可能です。
新しい視点やスキルの獲得
社外のプロ人材を活用することで、自社には無い新しい視点やスキルを取り入れることが可能となります。これにより、イノベーションの促進や組織の活性化が期待できます。さらに、経験と専門性を持つ第三者の立場からの助言は、社内での合意形成や稟議・決済をスムーズに進める上でも有益な役割を果たすでしょう。
– KEY POINTS TO KEEP IN MIND-
プロ人材紹介サービスを活用する際の注意点
プロ人材紹介サービスを活用する際は、以下の点に注意が必要です。
- スコープや期待値を明確に
- 個別面談でスキルや相性のマッチングを精査
- 知的財産の管理
- 長期的な視点での人材育成
1)スコープや期待値を明確に
プロ人材を活用する際に最も重要なのは、依頼する業務のスコープや期待値を明確にしておくことです。プロジェクト全体の論点・タスクの中で、プロ人材にどの部分をどこまで依頼したいのかを明確に言語化することが必要不可欠です。この点については、プロ人材紹介サービスの担当者が元コンサルタントで、人材要件の定義やスコープの整理をサポートしてくれる場合もあるので、担当者と相談しながら進めることをお勧めします。
スコープや期待値が曖昧なままでは、プロ人材と発注元の間で認識のズレが生じ、後々のトラブルに発展する可能性があるため、十分な注意が必要です。
2)個別面談でスキルや相性のマッチングを精査
プロ人材紹介サービスでは、契約締結前に、紹介されたプロ人材との個別面談の機会が設けられるのが一般的です。この面談では、プロ人材との質疑応答や議論を通じて、スキルや相性のマッチング度合いを入念に確認することが重要です。ただし、プロ人材側も複数の候補案件の中から選択していることが多いため、発注者側も選ばれる立場であるという意識を持ち、丁寧なコミュニケーションを心がける必要があります。
3)知的財産の管理
プロ人材が関与するプロジェクトでは、機密情報や知的財産を取り扱う場合があります。プロ人材側も知的財産の管理に関して高い倫理観と意識を持っていることが多いですが、万が一の事故リスクを可能な限り低減するために、情報共有や作業場所などについては、事前に対応策や管理体制を検討しておくことが重要です。また、契約時には秘密保持契約などを取り交わすのが一般的です。
4)長期的な視点での人材育成
プロ人材には、フリーランスコンサルタントや起業家(フリーランスと自社事業の兼業)である方も多く、急遽次のフェーズでの支援が難しくなる可能性があります。そのため、プロ人材が長期的に在籍し続けることは想定せず、彼らから知識やスキルを学びつつ、長期的な視点で自社の人材育成に取り組むことが重要です。場合によっては、業務要件の1つとして、自社社員へのナレッジ・トランスファーや引継ぎを含めておくことも有効でしょう。
– HOW TO CHOOSE-
プロ人材紹介サービスの選び方
プロ人材紹介サービスを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。
登録人材の質と量
近年、プロ人材紹介サービスが急速に増加しており、あらゆる業界や専門性の人材を網羅している総合型のサービスがある一方で、マーケティングや人事など特定の領域に特化してプロ人材を紹介するサービスも存在します。サービスを選択する際は、まず各サービスに登録されているプロ人材の専門分野や出身業界・企業、年齢などを確認し、自社のニーズに合致した人材を確保できる可能性を見極めることが重要です。
担当者のサービス品質
プロ人材紹介サービスを利用する上で、担当者のサービス品質も非常に重要な要素です。自社の抱える課題や現状を的確に理解し、必要な人材要件を整理してくれる担当者でなければ、適切な人材マッチングを期待することは難しいでしょう。さらに、対応スピードやプロ人材側との調整力なども含めて、信頼できる担当者の存在は非常に重要です。
サポート体制
プロ人材紹介サービスを選ぶ際は、プロ人材の選定、契約締結、プロジェクト進行中のフォローなど、手厚いサポート体制を提供しているかどうかを確認することが重要です。プロ人材を活用する過程では、期待値とパフォーマンスのズレや、契約した業務要件と実際の業務内容の乖離などのトラブルが発生する可能性があります。そうしたトラブルが生じた場合に、サービス提供者が自社とプロ人材の間に入って、円滑な調整を行ってくれるかどうかは、事前に確認しておくべき重要なポイントです。
契約形態
プロ人材を活用する際の契約形態には、主に2つのパターンがあります。1つは、プロ人材と発注元が直接契約を結ぶ形態です。もう1つは、発注元がプロ人材紹介サービスとのみ契約を結び、プロ人材紹介サービスが再委託の形でプロ人材と契約を結ぶケースです。企業によっては、個人事業主やフリーランスなどとの直接契約が認められていない場合もあるため、自社の規定に合った契約形態を選択できるかどうかを事前に確認しておくことが重要です。
料金体系
プロ人材紹介サービスの料金体系は、サービスによって異なります。主な料金体系には、人材の稼働時間に応じて課金される従量課金制、プロジェクトの成果に応じて報酬が発生する成功報酬型、月額で一定の料金が発生する月額定額制などがあります。自社のニーズや予算に合った料金体系を提供しているサービスを選ぶことが重要です。
– RECOMMENDED SERVICES-
おすすめのプロ人材紹介サービス
プロ人材紹介サービスのリーディングカンパニーである上場企業が提供
ProSharing Consulting
大手ファーム出身者が多数登録するフリーコンサル紹介サービス
POD(Professionals On Demand)
戦略・総合ファーム等出身のフリーコンサル・プロ人材が多数
Strategy Consultant Bank
4,000名のDX専門家からピンポイントのプロ人材を紹介
ProConnect(プロコネクト)
コンサルティングファームが運営するプロ人材紹介サービス
foRPro
製造業に強い技術商社(プライム上場)によるプロ人材紹介サービス
ウィズプロ
東京海上グループが提供する安心のプロ人材紹介サービス
PRODOR(プロドア)
サステナビリティ推進専門の副業・複業シェアリングサービス
SX Pro
プロ人材紹介サービスのリーディングカンパニーである上場企業が提供
ProSharing Consulting
画像引用:Pro Sharingウェブサイト
会社名 | 株式会社サーキュレーション |
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登録プロ人材数 | 24,744名(2024年04月末時点) |
- 外部プロ人材活用に精通したプロシェアリングコンサルタントが課題を定義し、課題解決まで伴走
- 日本の上位層に特化した日本最大級のプロ人材データベース
- 新規事業から業務改善、人事、DX、SDGsまで幅広い経営課題・テーマをカバー
大手コンサルファーム出身者が多数登録するフリーコンサル紹介サービス
POD(Professionals On Demand)
画像引用:POD ウェブサイト
会社名 | ランサーズ株式会社 |
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登録プロ人材数 | 3,300名(うちコンサルティングファーム出身者1,200名) |
- 大手コンサルファーム出身者1,200名と、厳選された各領域のプロフェッショナル人材が多数在籍。30〜40代の経験豊富なコンサルタントが半数以上。
- 経営課題を丁寧にヒアリングし、最適なプロフェッショナル人材を紹介。最短3日でプロジェクト参画を実現。
経営・戦略やIT上流・要件定義、SAP、DX、新規事業、 PM・PMO、先端技術(AI・Fintech)等、あらゆる経営課題に対応可能 - 10年以上に渡るサービス運営実績と5,000名以上のマッチング実績があり、フリーコンサルタント活用のノウハウが豊富。
戦略・総合ファーム等出身のフリーコンサル・プロ人材が多数
Strategy Consultant Bank
画像引用:Strategy Consultant Bank ウェブサイト
会社名 | 株式会社Groovement |
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登録プロ人材数 | ウェブサイト掲載なし |
- 外資系コンサルティングファーム等の有名コンサルティングファーム出身者を中心に紹介
- 特に戦略・業務系に強く、大企業を含めて幅広い業種・業界のクライアントに対するプロ人材の紹介実績あり。
※IT系については、「IT Consultant Bank」を別サービスで提供 - 要員調整、稼働状況管理、トラブル時の対応など、迅速で柔軟なアフターフォローを提供
4,000名のDX専門家からピンポイントのプロ人材を紹介
ProConnect(プロコネクト)
画像引用:プロコネクト ウェブサイト
会社名 | 株式会社WorkX |
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登録プロ人材数 | 4,000名(大手コンサルティングファームや上場企業の出身者が約8割) |
- DX/ITプロジェクトの最前線で活躍するフリーランス4000人の中から、各社の課題にマッチしている人材を紹介。
なお、スクリーニング制度を設けており、審査をパスしたフリーランスのみを紹介 - 経験者によるPJ実行&業界最低水準の手数料により、 スピーディーかつ低コストなプロジェクト成功を実現
- 運営会社がコンサルファームのため高解像度な提案が可能
コンサルティングファームが運営するプロフェッショナル人材紹介サービス
foRPro
画像引用:foRPro ウェブサイト
会社名 | 株式会社Regrit Partners (リグリットパートナーズ) |
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登録プロ人材数 | ウェブサイト掲載なし |
- 運営元コンサルファームの現役コンサルタントが、データベースに登録されている多様なプロフェッショナル人材の中から、最適な人材を提案
- 「運営元コンサルファームの経験豊富なコンサルタント」+「特定領域のスペシャリストである登録プロ人材」のチームによるハイブリッド支援も可能
- 最短即日で人材紹介が可能
製造業に強い技術商社(プライム上場)によるプロ人材紹介サービス
ウィズプロ
画像引用:ウィズプロ ウェブサイト
会社名 | 株式会社RYODEN |
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登録プロ人材数 | ウェブサイト掲載なし |
- 新規事業開発、DX、生産性改善、SDGs/ESG、SCM構築/改善、経営戦略構築、営業組織強化、物流構築 /改善、マーケティングなど製造業が抱える様々な経営課題をカバー
- 40万円/月〜(週1 日(20%)稼働)からプロ人材の活用が可能。また、RYODEN自体がプロ人材を活用しているため、事例をもとにした提案が可能
- プロ人材を紹介するだけでなく、稼働開始後もRYODEN社員がプロジェクトをサポート
東京海上グループが提供する安心のプロ人材紹介サービス
PRODOR(プロドア)
画像引用:プロドア ウェブサイト
会社名 | 株式会社 東京海上日動キャリアサービス |
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登録プロ人材数 | ウェブサイト掲載なし |
- 豊富な知識・経験を持たれているプロ人材が、アドバイスだけで終わらず、課題解決のけん引役としてハンズオンの支援
- 月2日や1か月だけなど、要望に応じた頻度・期間の支援が可能
- リーズナブルな価格にて提供。手数料も全て開示して透明性を確保
サステナビリティ推進専門の副業・複業シェアリングサービス
SX Pro
画像引用:SX Pro ウェブサイト
会社名 | 株式会社 グローバルイノベーションズ |
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登録プロ人材数 | ウェブサイト掲載なし |
- サステナビリティ・ESGに対応しながら各課題解決に取り組むプロを週1・数時間〜必要な分だけ活用可能
- 新規事業構築・既存事業推進、TCFD対応・GHG排出量算出、営業戦略・営業アシスタント、マーケティング、各種ツール制作サポート、資金調達・助成金対応、産学連携・第一人者連携など幅広く支援可能
- 特に産学連携では、金沢工業大学の元コンサルファーム出身者3人の教授をはじめとした各大学との産学連携や学生との連携、サステナビリティ推進第一人者との連携を支援可能。