【現役コンサル・採用担当監修】コンサル転職でおすすめの転職エージェントを厳選・比較

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近年、コンサルティングファームは新卒・中途問わず人気の高いキャリアパスの1つとなっています。コンサルタントは、クライアントの経営・事業課題に取り組み、短期間で高い価値を提供することが求められます。この過程で、事業会社とは異なる経験・スキルを身につけ、自身の市場価値を高め、キャリアの可能性を広げることができます。また、年収などの待遇面の優位性も人気の理由の1つです。

しかし、コンサルティングファームへの転職を成功させるには、適切な情報収集と選考対策が不可欠です。そこで、転職エージェントの活用が転職成功のカギとなります。

 本記事では、コンサルティング業界への転職を検討している方に向けて、おすすめの転職エージェント・サイトを厳選してご紹介します。さらに、コンサル業界の採用動向転職のメリットとデメリット選考対策まで網羅的に解説します。

Author / 執筆者情報

執筆者

執筆者
Big4出身のコンサルタント

Big4にて新規事業支援やマーケティング戦略・実行支援などに5年以上従事。その後、フリーランスのコンサルタントとして活動する傍ら、メディアを運営

Editorial supervisor / 監修者情報

監修者

監修者①
大手コンサルティングファーム マネージャー

様々な業界において、大手事業会社の新規事業の立ち上げやマーケティング戦略の立案・実行を支援。マネージャーとしてプロジェクトの推進や新規提案をリードする傍ら、新卒や中途の採用面接官も務める。

監修者

監修者②
コンサルティングファーム 人事担当者

コンサルティングファームの人事担当者として、採用の企画・運営に一貫して関わる。様々なエージェントと連携して、ファームの成長に合わせた採用目標を達成。コンサルティング業界における採用動向に詳しい。

※監修者については、2024年時点での所属・役職

本記事を読むメリット
  • コンサル転職に強い転職エージェントや転職サイトが分かる
  • コンサル転職におけるエージェント活用のポイントが分かる
  • コンサル業界の採用動向から転職のメリデメ・選考対策まで網羅的に知れる
    ブックマークしておくのがおすすめ!

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目次

コンサル転職に強いエージェント・サイト(厳選)

コンサル転職でエージェントを活用した方が良い理由

2~3つの転職エージェントに登録
がおすすめ!

コンサル転職エージェントの活用方法
  • 相性の良いエージェントを見つけることが重要
  • エージェントによって保有する求人が異なる
  • 独自の面接対策など、エージェントごとに良さがある!

コンサル転職でおすすめの
転職エージェントを厳選

MyVision(マイビジョン)

MyVision
MyVision公式サイトより画像引用
会社名株式会社
設立2022年6月
MyVisionのおすすめポイント
  1. 有名コンサルティングファームの元コンサルタントや人事担当者など、
    経験豊富で優秀なエージェントが在籍していること
  2. 外資系戦略ファームや大手総合ファームなど、
    国内のほぼすべてのコンサルティングファームへの転職支援が可能であること
  3. 独自の面接対策資料や元コンサルタントによる模擬面接など、
    他社には見られない手厚いサポートを提供していること

\ 未経験からのコンサル転職に強い /

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティング公式サイトより画像引用
会社名株式会社
設立2002年4月
アクシスコンサルティングのおすすめポイント
  1. 20年以上の歴史と10,000名以上の転職支援実績を通じて培ってきた、
    コンサルタント転職に関する豊富なノウハウを有すること
  2. 取り扱う求人の約77%は非公開求人であり、
    アクシスコンサルティングにしか存在しない独自の求人も含まれていること
  3. キャリアアドバイザーの平均支援期間は3年以上と長く、利用者から高い信頼を得ていること
    中長期の支援が前提だから、無理に転職を勧めない

MWH HR Products

MWH HR Products
MWH HR Products公式サイトより画像引用
会社名株式会社
設立2023年10月
20年以上の実績と経験を持つ人材エージェントの株式会社A・ヒューマン」と「AIMSインターナショナルジャパン株式会社」が合併
MWH HR Productsのおすすめポイント
  1. 三井物産グループの信頼性を活かし、様々なコンサルティングファームの求人を取り扱い(三井物産の社内コンサルティングチームなど、独自性の強い求人も紹介)
  2. コンサル業界出身のアドバイザーによる、経験と知識を活かした質の高い支援
  3. 人材業界20年の実績を持ち、金融やコンサルのハイクラス求人を多数保有(平均決定年収800万円

\ 金融・コンサル業界に強い、三井物産グループの人材エージェント /

JACリクルートメント

JACリクルートメント
JACリクルートメント公式サイトより画像引用
会社名株式会社
設立1988年3月
JACリクルートメントのおすすめポイント
  1. 「オリコン顧客満足度®調査 ハイクラス・ミドルクラス転職」で6年連続総合1位の実績を誇る、高品質かつ手厚いサポートを提供していること
  2. 30年以上にわたる約43万人の転職支援で培ってきた企業とのリレーションにより、豊富な求人情報を保有していること(コンサル業界の公開求人だけでも数百件以上
  3. 業界専任制を採用しているため、各業界に対する高い専門性と豊富な知識を蓄積していること

\ 30年以上にわたって約43万人のハイクラス転職を支援 /

ヤマトヒューマンキャピタル

ヤマトヒューマンキャピタル
YHC公式サイトより画像引用
会社名株式会社
設立2017年10月
ヤマトヒューマンキャピタルのおすすめポイント
  1. コンサル転職では、事業再生ファームやFAS等への転職に強みを持っていること
  2. コンサルからPEやスタートアップ・PE投資先CxOへの転職支援も行っているため、経営のプロを目指すキャリアパスを見据えた転職相談が可能であること
  3. 業界的に経験者向けの求人が多い中で、未経験者でも応募可能な非公開求人を豊富に有していること

レバテックキャリア

レバテックキャリア公式サイトより画像引用
会社名レバテック株式会社
設立2017年8月
レバテックキャリアのおすすめポイント
  1. 「ITコンサル×Java」「ITコンサル×AWS」など、90のITスキルと掛け合わせた求人検索が可能
  2. IT業界に特化した10年の実績から、エンジニアが関心を持つ情報(開発環境の詳細、チームのスキルレベル、残業時間など)について、各社の踏み込んだ情報を提供
  3. 顧客満足度の高い「IT転職専門アドバイザー」による手厚いサポート

ビジョン・キャリア

ビジョン・キャリア
会社名株式会社
設立2021年9月
ビジョン・キャリアのおすすめポイント
  1. コンサルティンググループならではの、独自のネットワークにより、他社では取り扱いのない非公開求人が豊富なこと(※IT上流の求人のみで4,000件以上
  2. 年収800万円以上のハイクラス求人が全体の8割となっており、転職後年収アップ率98%であること
  3. エンジニア・PM・ITコンサル出身など、IT人材を深く理解するアドバイザーがサポートしてくれること

コトラ

コトラ
コトラ公式サイトより画像引用
会社名株式会社
設立2002年10月
コトラのおすすめポイント
  1. 約400社ものコンサルティングファームやFASの求人情報を保有しており、4,000件~5,000件のコンサルティング求人を紹介可能
  2. コンサルティング求人をさらに細分化し、戦略、業務、IT・DX、財務・M&A、組織・人事、マーケティングなどの詳細な専門性に絞って検索可能
  3. NIKKEI Human Resources Agent Awardsを受賞した優秀なアドバイザーなどが在籍しており、転職者は経験豊富なアドバイザーのサポートを受けられる

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アサイン(ASSIGN)

アサイン(ASSIGN)
アサイン公式サイトより画像引用
会社名株式会社
設立2016年12月
アサインのおすすめポイント
  1. ビズリーチ主催の「日本ヘッドハンターサミット」コンサルティング部門MVP受賞者など、コンサルティングファーム出身のアドバイザーが多数在籍しており、業界や各ファームの採用動向に精通
  2. 初回の面談では案件紹介を行わず、スキルの棚卸しやキャリアプランの設計に重点を置き、丁寧な対応で転職活動を支援
  3. 求職者の経験と強みを生かすオーダーメイドの選考対策資料の提供や手厚い模擬面接の支援

ファームや一流ヘッドハンターからスカウトが届く

ハイクラス転職サイト

  • コンサルティングファームへの転職支援に強い一流ヘッドハンターからスカウトが届く
  • 大手有名コンサルティングファームや注目の新興系ブティックファーム等から直接オファーが届く
  • 他の転職サービスでは出会えない、高年収層・ミドル層向けの希少なハイクラス求人が豊富(年収1,000万円以上の求人が3分の1位以上*1

※2023年10月末時点

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コンサルティングファームへの転職でエージェントを活用するメリット

コンサル転職でエージェントを利用するメリット

エージェントを活用する際の大きなメリットの一つが、「年収や入社時期の交渉・調整を代行してくれる」点です。各コンサルティングファームは、応募者の経歴やスキルに基づいて、適切な年収の期待値を設定しています。面接の際、応募者に希望する給与レンジを確認しますが、その金額が期待値と大きくかけ離れている場合、それが不採用の理由となることもあります。

一方、エージェントは各ファームが開催する説明会や日常的なコミュニケーションを通じて、求められる人材要件と年収レンジの目安について情報を得ています。そのため、エージェントはファーム側の期待値の範囲内で、応募者にとって可能な限り好条件の年収オファーとなるよう調整を行います。(オファー年収が上昇すれば、エージェント側のマージンも増加するため、応募者とエージェントはWin-Winの関係にあるといえます。)

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#1
コンサル業界の採用動向を踏まえた転職戦略の提案

コンサル転職でエージェントを活用する大きなメリットの1つは、最新の採用動向を踏まえて、転職のタイミングや応募先、応募ポジションについて的確なアドバイスが得られることです。

転職エージェントは、様々なコンサルティングファームのパートナークラス(役員)や人事部門と日頃から密にコミュニケーションを取っているため、各ファームの採用動向や求める人材像の変化について、リアルタイムの情報を持っています。

コンサルティング業界は、景気やビジネストレンドの影響を受けやすい業界の1つであり、採用方針が変化しやすいという特徴があります。例えば、「1年前までは若手をポテンシャル採用で積極的に採用していたが、現在はマネージャー以上の経験者採用に注力している」「コンサル未経験でも、生成AIやサステナビリティの知見があれば積極的に採用する」などです。

特に外資系ファームでは、グローバルでの業界不振の影響を受け、日本法人の採用を一時的にストップするケースもあります。 そのため、コンサル転職を目指す方は、コンサル転職に強みを持つエージェントに相談し、以下の観点から転職活動の戦略を練る必要があります。

  • 各ファームの中途採用動向は?(採用の有無、部門別の動向)
  • 各ファームが最近求めている人材の要件は何か?(専門性、役職など)
  • 採用動向を踏まえて、自身が転職できる可能性があるファームはどこか?

エージェントから、業界動向を踏まえて、自分の経歴・志向性に合ったコンサルファームの求人を紹介してもらうことは非常に重要です。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#2
そもそものキャリア戦略から一緒に整理してくれる

転職エージェントを活用するもう一つの大きなメリットは、根本的なキャリアの目標を一緒に棚卸・整理してくれることです。 現時点では、コンサルティング業界への転職成功が最大の関心事だと思いますが、ビジネスパーソンとしてキャリアを築いていく上で真に重要なのは、「どのようなキャリアの目標を描いているか」であり、コンサル転職がその目標の実現にどのように寄与するのかを明確にすることです。 

コンサル転職自体をゴールとするのではなく、その先の将来的なキャリア目標まで意識することで、転職後も高いモチベーションを維持し、優れたパフォーマンスを発揮できる可能性が高まります。また、自身のキャリアビジョンに繋がる適切なチーム・プロジェクトを選ぶことで、効果的な経験・スキルの獲得も期待できるでしょう。

転職エージェントの多くは、コンサルティング業界転職後の次のキャリア、いわゆる「ポストコンサルキャリア」についても支援しています。そのため、コンサルタントのネクストキャリアの可能性などについて具体的な事例を聞きながら、将来的なキャリアパスを描くことができます。

なお、現役コンサル向け総合メディア「CASE SEARCH for コンサル」(姉妹サイト)では、「ポストコンサルキャリア」に関するインタビュー記事なども掲載しているので、それらの情報も是非参考にしてください。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#3
非公開求人を紹介してくれる

転職エージェントを活用する最大のメリットの1つが、非公開求人を紹介してもらえることです。

エージェントは日頃から様々なコンサルティングファームの経営陣やユニットパートナークラス(部門長)、人事部などと密にコミュニケーションを取り、各社の事業の方向性を把握しながら、新たな採用枠の提案なども行っています。コンサルティングファーム側も、実績と信頼のあるエージェントに対しては、非公開求人を依頼することがあり、そのような求人は転職サイトや他エージェントでは見つけることができません。

企業はなぜ非公開求人をエージェントに依頼するのですか?

主に2つの理由があります。

  1. 採用活動を効率化したい
    • 人気のある業界・企業では、自社サイトや求人サイトで求人情報を公開すると、応募が殺到し、採用担当者が対応しきれなかったり、選考に長い時間を要したりしてしまいます。特にコンサルティングファームの中途採用では、部門やチームのパートナークラスが応募者のレジュメをチェックすることも珍しくなく、多忙な中で応募が集まりすぎてしまうと大変です。非公開求人として、信頼のある転職エージェントを介すことで、社風や求人要件に合った人材に絞って選考を進められます。
  2. 戦略を他社に知られたくない
    • 非公開求人とすることで、「特定の領域を強化する」などの自社の戦略が他社に知られてしまうことを防げます。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#4
職務経歴書の書き方をアドバイスしてくれる

コンサルティングファームの中途採用では、応募部門のパートナーやディレクターが職務経歴書を直接確認することも珍しくありません。多忙な彼らから「会ってみたい」と思ってもらうには、「一目で分かる読みやすさと明瞭さ」が欠かせません。コンサルタントとして働く上でも、簡潔で分かりやすい文章を書く能力は非常に重要であるため、職務経歴書の段階で「適性なし」と判断されないよう注意が必要です。

また、その業界や仕事に詳しくない人でも理解できるよう、背景情報や数値化された実績を盛り込むことも重要です。特にコンサルタントは数字での理解を好む傾向があるため、具体的な数値を記載することで目に留まりやすくなるでしょう。

加えて、現職での実績について、どのようなアプローチで成果を上げたのかを記載し、コンサルタントに求められる「論理的思考力」や「問題解決力」を有していることをアピールすることも非常に重要です。

転職エージェントは、過去に書類選考を通過した数多くの職務経歴書を目にしているため、内容や表現方法について具体的なレベルでアドバイスしてくれます。コンサルティングファームでは、成果物のレビューを行い、第三者の視点を取り入れることで品質を高めるステップを必ず踏みますが、転職における職務経歴書作成においても、第三者でありプロであるエージェントの目を通すことは非常に有益でしょう。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#5
推薦状を書いてくれる

転職エージェントを通じてコンサルティングファームの中途採用に応募する際、エージェントが推薦状を作成・提出してくれます。コンサルティングファーム側は書類選考の段階で、履歴書や職務経歴書と併せて、推薦状にも目を通します。

一般的に、推薦状が選考通過率を必ずしも高めるとは限らないと言われていますが、コンサルティングファーム側と緊密な信頼関係を築いているエージェントが作成した推薦状の場合、選考結果にポジティブな影響を与える可能性があります。

転職活動における推薦状とは?

人材紹介エージェントは、候補者を企業に推薦する際、履歴書・職務経歴書と共に、エージェントが作成した推薦状を提出します。推薦状には、候補者の簡潔な経歴や人物像、推薦理由などが記載されています。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#6
フェルミ推定・ケース面接等の面接対策をしてくれる

コンサルティングファームの中途採用面接は、主に2つのタイプに分類されます。

  • ケース面接:コンサルタントに必要な論理的思考力等を評価することが目的
  • ビヘイビア面接:パーソナリティなどを確認することが目的

戦略ファームによっては「ケース面接」のみを実施する場合もありますが、総合コンサルファームなどでは通常、両方の面接が行われます。 ケース面接はコンサルティング業界特有の面接内容であり、多くの転職希望者が一定の選考対策を施した上で臨むのが実情です。 ケース面接は「フェルミ推定」と「問題解決ケース」に分けられ、どちらか一方または両方が出題されます。 

フェルミ推定
市場規模や売上、〇〇の数など、仮定を置きながら、論理的に数字を推定する

問題解決ケース
ビジネスや社会課題を解決する打ち手を考える。売上などをフェルミ推定した上で、その売上を拡大するための施策を考えるような形式で、フェルミ推定と併せて出題されることもある

ケース面接については、書籍やインターネット上に数多くの情報が存在し、自身で対策を行うことは可能ですが、各ファームにおける過去のケース面接の出題傾向や模擬面接の機会を転職エージェントが提供してくれるという点で、エージェントの活用は非常に効果的かつ効率的です。特にコンサルティングファーム出身者が所属するエージェントでは、元コンサルタントを相手に、実戦に近い模擬面接を受けることができます。

コンサルファーム向けの模擬面接の支援が手厚いエージェントは?

は、元コンサルタントによる模擬面接対策の手厚さで知られています。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#7
面談後のフィードバック共有

転職エージェントを通じて選考を受ける場合、エージェントが面接後に応募先ファームに連絡し、面接での印象や改善点などを確認します。そこで得られた情報を、転職エージェントがフィードバックしてくれるため、次回の面接対策に活かすことができます。

直接応募の場合、基本的にフィードバックを受けることができないため、エージェントを活用することで、PDCAサイクルを回しながら、効率的に選考を進められることは大きな利点と言えるでしょう。 また、転職エージェントは企業へのフォローアップ時に、応募者のプッシュなどを行ってくれる点もメリットの1つです。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#8
選考スケジュールを調整してくれる(内定時期を揃えられる)

意外と重要なポイントです!

転職活動の経験がない人が意外と知らない重要なポイントの1つに、「応募先企業の内定獲得時期を揃える」ということがあります。一般的に、企業から内定が出た場合の返答期限は1週間ほどです。そのため、複数の企業で選考を進めている場合、すべての企業の内定が同じタイミングで出揃わなければ、比較検討することができません

企業ごとに選考スピードや面接回数が異なる中で、選考スケジュールを調整するのは容易ではありません。エージェントを活用することで、内定のタイミングが揃うように応募・選考スケジュールをうまく設計してくれるため、エージェントを活用する大きなメリットの1つと言えるでしょう。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#9
エージェントを通じて、聞きづらい質問も可能

コンサルティングファームに転職する際、残業時間や休日出勤などのワークライフバランスの実態、プロジェクトの獲得状況・稼働率などについて気になることがあるかもしれません。そのような直接聞きづらい質問についても、エージェントを通じて確認してもらえたり、面接官や人事にネガティブなイメージを与えない聞き方をアドバイスしてくれたりします。ファームによっては、候補者がワークライフバランスに対して強い懸念や不安を持っているように感じると、ネガティブな評価に繋がるケースもあるため、エージェントと相談することをお勧めします。

また、エージェントは過去の転職支援や日頃のファームとのコミュニケーションを通じて、リアルな実態について把握していることが多いため、求人票の情報と実態のギャップについても確認できる可能性があります。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#10
年収交渉・入社時期調整を代行してくれる

転職エージェントを活用することで、「給与」と「入社時期」についての交渉や調整をスムーズに進めることができます。

各ファームは職歴やスキルに応じた給与の期待値を持っており、そこから大きく外れた給与を希望すると、場合によっては選考で不合格となることもあります。

一方、転職エージェントは、各ファームの給与の期待値や、求職者の経歴・オファー職位に応じた適切な給与レンジを把握しているため、ファーム側の期待値の範囲内で可能な限り好条件の年収オファーを引き出すことができます。また、採用競争が激化している昨今では、他社との選考バッティング時などに入社ボーナス(サインボーナス)の提示がなされることもあり、エージェントはその調整もスムーズに進めてくれるでしょう。

ただし、給与交渉を有利に進めるためには、選考において高い評価を受けていることが前提となります。優秀な人材であると認められてこそ、給与面での好条件を引き出すことができるでしょう。

入社時期についても、前職の業務の引継ぎとの兼ね合い等で調整が必要となることがあります。コンサルティングファーム側も部門ごとに人員計画/予算があり、期内に必ず入社してほしいといった意向がある場合もありますが、プロジェクトベースの働き方のため、事業会社などに比べれば、入社タイミングは比較的調整しやすいと言えます。

コンサル転職でエージェントを活用するメリット#11
すべての転職サポートを無料で受けられる

転職エージェントは、自己分析・キャリアの棚卸、書類作成、WEBテスト対策、面接対策、面接調整、条件交渉など、転職に関する様々なサポートを提供してくれますが、そのすべてを無償で利用できます。

転職エージェントは、採用企業から成功報酬(年収の35%程度)を受け取るビジネスモデルであるため、転職希望者からは費用を徴収していません。 無償で転職のプロによる支援を受けられるメリットを考慮すれば、転職エージェントを活用しない理由はほとんどないと言えるでしょう。

人材エージェントのビジネスモデル図
なぜ人材エージェントの利用は無料?

職業安定法によって、「求職者から手数料又は報酬を受け取ってはならない」と定められているため、人材エージェントの利用は無料となっています。

(手数料)

第三十二条の三第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。

一職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合

二あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合

②有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。

職業安定法

コンサル転職のエージェントは中長期の関係構築を志向

転職エージェントに対して、「無理やり転職させて稼いでいる」というようなネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、そもそも転職エージェントは早期退職が発生した際に紹介手数料の一部が返金される「返還金規定」を設けていることが多いのです。そのため、マッチングしていない転職を促進してしまうと、ビジネス上自社に不利益が生じてしまいます。

また、コンサルティング業界に転職するビジネスパーソンの方は、コンサルでの経験を通じて市場価値を高めていく方が多いです。そのため、転職エージェントは中長期的なリレーションの構築を望んでおり、一緒になって理想のキャリアを実現していく支援をしたいと考えていることが多いのです。

実際、コンサルティングファームで働く方の中には、転職後もエージェントの担当者と繋がっており、定期的に面談を行いながら、採用市場の動向を踏まえて、ファーム内でどのようなプロジェクト経験を積んでいくべきか、その結果どのようなキャリアの可能性がありそうかを確認している方も少なくありません。

コンサル業界への転職を目指す方は、是非相性の良いエージェントの方を見つけましょう。

コンサルティングファームへの転職におけるエージェントの選び方

コンサル転職エージェントの選び方
コンサル転職エージェントの選び方は?

コンサル転職におけるエージェントを選ぶ際は、コンサルティング業界への転職支援に強みを持っているエージェントを選びましょう。具体的には以下の観点から判断します。

  1. コンサル転職の支援実績が豊富か(支援実績数・転職支援者インタビューの有無)
  2. 戦略コンサルファームやBig4など、コンサルタント出身のエージェントが在籍しているか
  3. ウェブサイトに、ファームへのインタビュー記事や1day選考会、セミナー情報が掲載されているか

コンサル転職エージェントの選び方
コンサルティング業界への転職支援に強いか

コンサル転職でエージェントを選ぶ際、「コンサルティング業界への転職支援に強いか」を以下の観点から判断しましょう。

コンサル転職の支援実績が豊富か(支援実績数・転職支援者インタビューの有無)

支援実績が豊富なエージェントであれば、選考対策から入社後の活躍に向けたアドバイス、条件交渉まで、安心して任せることができます。エージェントのウェブサイトを閲覧し、支援実績数を確認するとともに、転職成功者の声が掲載されているかどうかもチェックしましょう。実際にコンサルティング転職を成し遂げた方の声を通して、サポートの質を評価することもできます。

戦略ファーム・Big4などのコンサルファーム出身のエージェントが在籍しているか

戦略コンサルティングファームやBig4出身者がエージェントとして在籍しているかどうかも重要な判断材料です。コンサルティング経験者であれば、本番さながらの模擬ケース面接を実施してくれるでしょう。また、入社後の働き方や注意点についても、実情を熟知している方から生の情報を得られるため、コンサルティング業界への理解を深めたうえで選考に臨むことができます。

ウェブ上にファームへのインタビュー記事や1day選考会、セミナー情報が掲載されているか

エージェントのウェブサイトにコンサルティングファームの人事担当者やコンサルタントとのインタビュー・対談記事が掲載されているかどうかも確認しましょう。インタビューや対談を実施できるような関係性を構築しているということは、そのファームの採用について深い理解があると期待できます。また、エージェントによっては1day選考会やセミナー情報を掲載している場合があります。この場合も、コンサルティングファームと強い信頼関係を築いている可能性があるため、書類選考などでの通過率が上がるかもしれません。

複数のエージェントに登録しておく
(総合型とコンサル業界特化型の両方に登録にするのがおすすめ)

エージェントを活用する上で非常に重要なのは、担当者との相性です。コミュニケーションのスタイルやレスポンスの速さなど、「ストレスなく一緒に転職活動を進められそうか」「頼りになりそうか」を比較検討するためにも、最初は複数のエージェントに登録することをおすすめします。

また、エージェントによって紹介可能なファームやポストが異なるため、その観点からも複数のエージェントに登録することが賢明です。

具体的には、コンサルティング業界に強いエージェントに2〜3社登録しつつ、総合型のエージェント(またはハイクラス求人サイト)にも登録するのが最適でしょう。総合型のエージェントやBizreachなどのハイクラス求人サイト経由で連絡してくるエージェントは、コンサルティング業界以外の求人も紹介してくれる可能性があります。たとえコンサルティング転職のみを検討していたとしても、他業界への転職可能性を知ることで視野が広がり、改めて「なぜコンサルティング業界に転職したいのか」について熟考し、考えを整理できるかもしれません。

いずれにせよ、複数のエージェントに登録し、様々な転職の可能性を模索しながら、相性の良い担当者と協力して転職活動を進めましょう。

エージェントを活用したコンサルティングファームへの転職の流れ

エージェントを活用したコンサルファームへの転職の流れ
STEP
転職エージェントへの登録

転職プロセスの第一歩は、エージェントへの登録です。登録の際に提供したメールアドレスや電話番号宛てに、エージェントからコンタクトがあります。そこで、初回面談の日程を調整しましょう。多くのエージェントは、平日の夜間や土日にも対応可能なので、自分のスケジュールに合わせて柔軟に設定できます。

複数のエージェントに登録することをおすすめします

STEP
初回面談・カウンセリング

オンライン会議などを通じて、エージェントの担当者と初回の面談(30分〜1時間程度)を行います。特別な準備は必要ありませんが、有意義な時間にするために、以下の点について話せるようにしておくことをおすすめします。

  • 経歴や保有資格など
  • 現職の業務内容と実績
  • コンサル業界への転職を希望する理由
  • 興味のあるコンサルティングファーム
  • 年収や働き方などの希望条件
  • 現在の転職活動の状況
  • 希望する転職のタイミング

面談では、これらの情報を担当者と共有することで、あなたの適性やニーズに合ったポジションを提案してもらいやすくなります。また、担当者からコンサル業界の現状や転職プロセスについてアドバイスを得ることもできるでしょう。オープンな対話を心がけ、自分の希望をしっかりと伝えることが大切です。

STEP
求人情報の紹介

初回面談後、数日から1週間以内を目途に、メールなどで求人情報が送られてきます。それぞれの求人について、自分の希望に合うかどうかを見極め、担当者にフィードバックを伝えましょう。具体的な求人情報を見ることで、これまで言語化できていなかった希望条件などが明確になってくるでしょう。このプロセスを通じて、自己理解が深まるとともに、エージェントにも自分の希望をより正確に理解してもらえます。

求人情報を吟味する際は、以下の点に注目すると良いでしょう。

  • 業務内容や担当プロジェクトの種類
  • 求められるスキルや経験
  • 所属するチームの雰囲気や風土
  • キャリアパスや成長の機会
  • 給与や福利厚生など待遇面

これらの情報を総合的に評価し、自分のキャリアビジョンにマッチするかを見極めましょう。わからない点や不明瞭な部分があれば、遠慮なくエージェントに質問することをおすすめします。

STEP
応募書類の作成(履歴書・職務経歴書など)

応募したい求人が決まったら、次のステップは履歴書や職務経歴書などの応募書類の作成です。 コンサルティング業界の書類選考では、現職での実績や自身の強みを論理的かつ明瞭に記載することが求められます。自分の経験やスキルを端的に伝え、応募先の企業にアピールできるような内容にまとめる必要があります。

この過程では、担当エージェントが添削や修正のサポートをしてくれます。提出期限までに何度か修正を重ね、完璧な状態に仕上げていきましょう。エージェントの専門的なアドバイスを活用することで、自分の魅力を最大限に引き出した応募書類を作成することができます。

履歴書や職務経歴書の作成ポイント:

  • 簡潔で読みやすい文章を心がける
  • 具体的な数字や事実を使って実績を示す
  • 応募先の企業が求めるスキルや経験を強調する
  • 自分の強みや専門性が伝わるようにする
  • 誤字脱字や文法的な誤りがないよう入念にチェックする

職務経歴書を作成する際は、具体的な実績を数字で示すことが重要です。定量的な情報を盛り込むことで、あなたの経験や能力を明確に伝えることができます。

例えば、以下のような数字を活用してみてください。

  • 業務やプロジェクトの規模(予算、チームの人数、期間など)
  • 達成した成果(売上増加率、コスト削減額、生産性向上率など)
  • 担当した業務の範囲(顧客数、管理した部下の数、担当地域の広さなど)

これらの数字を適切に示すことで、実績をより具体的かつ説得力のある形で伝えることができます。

職務経歴書は、自己アピールの要素が強い書類です。そのため、具体的な数字が含まれていない場合、内容の真偽を判断しかねることがあります。人事担当者としては、応募者の実績を正確に評価したいと考えているため、具体的な数字が提示されていることを歓迎します。

もちろん、数字だけが全てではありません。数字を羅列するのではなく、その数字が持つ意味や背景についても簡潔に説明することが大切です。また、数字で表せない貢献についても、具体的なエピソードを交えて紹介するとよいでしょう。

STEP
適性検査への対応(必要な場合)

コンサルティングファームの中には、WEBテストと呼ばれる適性検査を実施するところもあります。適性検査は主に2種類あり、コンサルタントに求められる最低限の知力や情報処理能力を測る「能力検査」と、候補者の性格や価値観などを把握する「性格検査」です。多くの場合、自宅のパソコンから受験できます。新卒の就職活動で経験した人も多いかもしれません。

適性検査は、書類選考や面接ほど準備に時間を割く必要はないという意見もありますが、適性検査で不合格となってしまうのは非常にもったいないことです。応募先のファームで適性検査が実施される場合は、最低限のスコアを取れるよう、事前に対策をしておくことを強くおすすめします。市販の書籍などを活用し、問題のパターンや解き方を理解しておくと良いでしょう。

適性検査対策のポイント:

  • 問題形式や出題傾向を事前に把握する
  • 時間管理に注意し、全ての問題に解答できるようにする
  • 能力検査では、論理的思考力や数的処理能力が問われることが多い
  • 性格検査では、一貫した回答を心がける
  • 集中力を保てる環境で受験する

コンサルティングファームの選考では、応募者数が多すぎる場合、適性検査を用いて一定の絞り込みを行うことがあります。そのため、残念ながら適性検査の結果次第では、その時点で不合格となってしまう可能性があります。適性検査で落ちてしまうと勿体ないため、最低限の準備はしておくと良いでしょう。

STEP
面接対策

コンサルティングファームの面接では、主に「ビヘイビア面接」と「ケース面接」の2種類が行われます。

「ビヘイビア面接」は、現職での実績や候補者の強みを聞きながら、パーソナリティや仕事への取り組み方を確認する面接で、事業会社への転職でも行われる一般的な面接と同じです。

一方、「ケース面接」では、フェルミ推定や問題解決ケースを通じて、論理的思考力や情報処理能力が評価されます。与えられた情報から仮説を立て、分析を行い、解決策を導き出すプロセスが求められるため、入念な準備が不可欠です。

面接対策のポイント:

  • 自分の経験や強みを具体的なエピソードを交えて伝える
  • コンサルティングファームの業務内容や特徴を理解する
  • ケース面接の練習を積む
  • コンサルファーム出身のエージェントなどに模擬面接を依頼する

特にケース面接対策は、書籍やネット情報だけでは不十分な場合があります。可能であれば、実際のコンサルタントや経験者から直接アドバイスを受けることをおすすめします。模擬面接を通じて、自分の課題を明確にし、改善点を見出していきましょう。

STEP
面接

多くのコンサルティングファームでは、2〜3回程度の面接が行われます。初回の面接官は通常、マネージャーやシニアマネージャークラスの方で、最終面接はディレクターやパートナーなどの上位職位の方が担当することが多いです。

コンサルタントとの面接に緊張してしまう人も少なくありませんが、面接を重ねるごとに徐々に慣れていくものです。そのため、最初は志望度があまり高くない企業から受けはじめ、面接の練習を積むことをおすすめします。

また、面接後は必ずフィードバックをエージェント経由で受けるようにしましょう。良かった点や改善点を知ることで、次の面接に活かすことができます。

コンサルティングファームの面接では、多くの場合、以下のような観点に基づいて応募者の評価が行われます。

  • アピアランス:立ち振る舞いや言葉遣いなどがコンサルタントとしてふさわしいか
  • マインドセット:素直さや柔軟性といった応募者の姿勢や考え方など
  • スキルセット:これまでの業務経験の内容と期間など
  • コミュニケーション:論理的思考力や、質問の意図を理解する力、わかりやすく伝える力など

面接官はこれらの点を評価し、点数付けを行って総合的に判断します。応募者はこれらの評価ポイントを意識しながら、自身の強みをアピールすることが重要です。

STEP
オファー・条件交渉

最終面接を無事に通過すると、待望のオファーレターを受け取ることができます。オファーが出る際には、給与や入社時期などの条件について交渉・調整を行うことになります。

給与交渉では、エージェントが代わりに交渉してくれます。エージェントは業界の相場を把握しているため、自分の希望を明確に伝えつつ、エージェントと相談しながら交渉の方向性を決めましょう。ただし、あまりに高い要求は控え、現実的な落とし所を探ることが大切です。

また、入社時期についても、自分の希望を伝えつつ、企業側の事情も考慮する必要があります。現職の退職手続きや引き継ぎなどを考慮し、無理のないスケジュールを組むことが重要です。

コンサルファームへの転職時、どのランクで入社する?

オファーが出る際、コンサルティングファームから「どの役職・ランクで入社したいか」を問われることがあります。特に、管理職である「マネージャー」と、現場をリードする「シニアコンサルタント」の両方で入社できる可能性がある場合、コンサルティングファーム側とも相談しながら、役職・ランクを決めることとなります。

業界未経験の方の場合、いきなりマネージャーとして入社すると、コンサルティングの仕事に慣れておらず、大変な思いをするケースがあります。そのため、あえて「シニアコンサルタント」として入社し、コンサルタントとしての仕事の進め方に慣れながら、早期のマネージャー昇格を目指す方も一定数います。

STEP
内定承諾

入社するファームが決まり、条件面の調整が完了したら、いよいよ内定を承諾する段階に入ります。複数のコンサルティング会社から内定をもらった場合は、条件面だけでなく、会社の文化や雰囲気なども考慮して決定することが大切です。

内定先の情報収集には、口コミサイトや知人経由での調査が効果的です。ただし、口コミサイトの情報は匿名性が高いため、実態とは異なる場合や個人の主観が強く反映されている可能性があることに留意しましょう。あくまでも参考程度に捉えることが賢明です。

また、会社のOB・OGとの接点を持つことも有効な手段です。「OBトーク転職」などのアプリやLinkedInを活用して、内定先の現役社員や元社員にコンタクトを取り、話を聞いてみるのも一案です。直接の話を通じて、会社の雰囲気や働き方をより具体的に知ることができるでしょう。

さらに、ビザスクなどの有料サービスを利用すれば、コンサルティング会社の社員を探し、直接話を聞くこともできます。

STEP
入社に向けた準備

内定を受諾した後は、現職の引継ぎ業務を着実に進めつつ、新たな環境での活躍に向けた準備も始めましょう。

コンサルティングの仕事への理解を深めるために、関連書籍を読んでおくことをおすすめします。コンサルタントの基本スキルであるドキュメンテーションやエクセル・パワーポイントについて、文章の書き方やショートカットキーなどを予習しておくことで、入社後のスムーズなスタートにつながるでしょう。

また、転職エージェントに相談することも有効です。転職エージェントは、支援した候補者が早期退職した場合、企業から受け取る報酬が減額される契約を結んでいることが多いため、あなたの長期的な活躍を願っています。加えて、採用企業からの信頼を維持するためにも、あなたが入社後に力を発揮できるよう支援してくれるはずです。

特に、元コンサルティングファーム社員が担当者の場合は、入社までの準備について具体的かつ実践的なアドバイスを得られる可能性が高いです。業界の知見を持つエージェントの助言は、円滑な入社と早期活躍に大きく役立つでしょう。

入社準備の具体的な取り組み:

  • コンサルティング関連の書籍を読む
  • ドキュメンテーションスキルを磨く
  • エクセル・パワーポイントのショートカットキーを習得する
  • 英語力の向上に努める
  • 関連資格の取得を検討する
  • 転職エージェントから入社前アドバイスを受ける

コンサルティングファームとは

コンサルティングファームとは
コンサルティングファームとはどのような会社ですか?

コンサルティングファームとは、企業が直面する多様な経営課題の解決をサポートする企業のことを指します。所属するコンサルタントのコンサルティングスキルや専門性、ファームに蓄積されたナレッジやグローバルネットワークを活かし、クライアント企業の業績向上や競争力強化を支援します。

コンサルティングファームの主な業務領域は多岐にわたります。経営戦略の策定、M&A支援、業務プロセスの改善、ITシステムの導入、組織再編、マーケティングの企画・実行支援、グローバル進出など、企業経営のあらゆる側面をカバーしています。各ファームは、それぞれの専門性や強みを活かしながら、クライアントのニーズに合わせたソリューションを提供します。

大手企業から中小企業、スタートアップまで、様々な規模や業種の企業がコンサルティングファームのサービスを利用しています。

コンサルティングファームが増加・拡大している理由は?

現代のビジネス環境において、コンサルティングファームの需要が急速に拡大しています。この背景には、主に二つの要因が存在します:デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進深刻な人材不足です。

私たちは今、VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)と呼ばれる時代に生きています。この激動の時代において、企業はDXやサステナビリティへの対応など、日々新たに生まれる経営課題に迅速に対処する必要に迫られています。さらに、ビッグテック企業による異業種参入などにより競争環境が一層厳しさを増し、既存事業の改善や新規事業の立ち上げが喫緊の課題となっています。

しかしながら、国内の多くの企業は深刻な人材不足に直面しており、DXや新規事業推進に不可欠な専門性を持つ人材の確保に苦心しています。このような状況下で、企業は外部のプロフェッショナル人材による迅速かつ効果的な支援を求めています。

コンサルティングファームは、戦略策定から実行に至るまでの包括的な支援を提供することで、企業の経営課題をスピーディかつ効率的に解決する役割を果たしています。この需要の高まりを反映し、国内のコンサルティング市場は着実に成長を続けています。

IDC Japanの「国内コンサルティングサービス市場予測」によれば、2025年には市場規模が1兆2,551億円に達すると予測されています。

事業会社がコンサルティングファームを活用するメリットは?

事業会社がコンサルティングファームを活用する主なメリットは以下の3点に集約されます:

柔軟な人材活用と人材リスクの軽減:

現在の採用市場の厳しさを考慮すると、コンサルティングファームの活用は効果的な選択肢となります。必要な時に、適切な専門性を持つ人材をプロジェクトに迅速に配置できる点が大きな利点です。また、DXや新規事業立ち上げなどの分野で社員を直接雇用する場合に伴うリスク(例:人材のミスマッチや事業失敗時の雇用問題)を回避することができます。

❷ 幅広い知見と客観的視点の活用: 

コンサルタントは多様な業界や企業での経験を有しており、類似の経営課題に取り組んだ実績を持っていることが多いです。この豊富な経験と知見は、問題解決のための重要な洞察を提供し、成功への鍵となる要素を特定するのに役立ちます。また、社内では気づきにくい課題や革新的な解決策を、外部の客観的な視点から提示することができます。これにより、プロジェクトの成功確率を高めることが可能となります。

❸ 中立的立場からのプロジェクト推進: 

コンサルタントは社内の人間関係やしがらみから独立した第三者の立場にあるため、デリケートな問題や意見が分かれるような経営判断に対しても、公平かつ効果的にアプローチすることができます。この中立性は、社内の様々な利害関係者間の調整を円滑に進め、プロジェクトの推進力を高める上で非常に有効です。

これらのメリットにより、事業会社は外部の専門知識と客観的視点を効果的に活用し、経営課題に対してより戦略的かつ効率的に取り組むことが可能となります。

コンサル業界への転職が人気の理由

コンサルティングファームが人気の理由
なぜコンサルティングファームへの転職が人気を集めていますか?

コンサルティングファームへの転職が人気な理由は以下の7点が挙げられます。

  1. どこでも通用するポータルブルなビジネススキルが身につく
  2. 年齢に関係なく難しい仕事にチャレンジできる
  3. やりがいのある仕事に取り組める
  4. 優秀な人と一緒に働ける
  5. 年収が高い
  6. 働き方の柔軟性が高い
  7. キャリアの選択肢が拡がる

コンサルティングファームへの転職が人気な理由#1
どこでも通用するポータルブルなビジネススキルが身につく

コンサルティング業界で働くことで得られる「ポータブルスキル」は、キャリアの幅を大きく広げる重要な資産となります。一般社団法人 人材サービス産業協議会の定義によると、ポータブルスキルとは「業種や職種が変わっても持ち運べる能力」を指します。これは、どのような職場環境でも活用できる汎用的なビジネススキルのことです。

コンサルタントは、多様なプロジェクトや業界に携わる中で、以下のようなポータブルスキル(コンサルコアスキル)を高度なレベルで習得していきます:

  1. 論理的思考力:複雑な問題を構造化し、効果的に分析する能力
  2. プレゼンテーションスキル:説得力のある資料作成と効果的な発表能力
  3. コミュニケーション能力:様々なステークホルダーとの円滑な意思疎通と合意形成力
  4. プロジェクトマネジメント:期限内に目標を達成するための計画立案と実行力
  5. データ分析力:大量の情報から重要な洞察を導き出す能力
  6. 問題解決力:課題を特定し、創造的な解決策を提案する能力
  7. ビジネス戦略立案:市場分析や自社アセット・競合評価に基づく戦略策定能力
  8. チームワーク:多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働する能力

これらのスキルは、コンサルタントが短期間で情報を収集・分析し、複雑なプロジェクトを推進する過程で磨かれていきます。重要な点は、これらのスキルが特定の業界や職種に限定されないことです。そのため、コンサルティング経験者は、様々な業界や職種への転職、起業、新規事業立ち上げなど、幅広いキャリアオプションを持つことができます。

ポータブルスキルの習得は、急速に変化するビジネス環境において、個人の市場価値を高め、長期的なキャリアの成功を支える重要な要素となっています。

コンサルティングファームへの転職が人気な理由#2
年齢に関係なく難しい仕事にチャレンジできる

コンサルティングファームは実力主義の世界であるため、若手であっても評価されれば、責任あるポジションを任せられます。20代でマネージャーとなり、プロジェクトの責任者として、クライアントの経営層や管理職と相対しながら、プロジェクトを推進している方も珍しくありません。

このような環境は、早期からハイレベルな経験を積みたい人、急速なキャリア成長を望む人、そして自身の能力を最大限に発揮したい人にとって理想的です。ただし、高い期待値と責任が伴うため、強いストレス耐性とセルフマネジメント能力も同時に求められます。

コンサルティングファームへの転職が人気な理由#3
やりがいのある仕事に取り組める

コンサルティングファームの仕事は、その高額なフィーに見合う価値を提供する必要があるため、非常にチャレンジングで重要なプロジェクトが中心となります。大手コンサルティングファームでは、3か月で数千万円のコンサルティングフィーが請求されることも珍しくありません。そのため、クライアントが依頼するプロジェクトは通常、複雑で難易度が高く、企業の将来を左右するような重要な案件となります。

例えば、以下のようなプロジェクトがコンサルティングファームに依頼されます:

  1. グローバル規模での組織再編
  2. M&A(合併・買収)戦略の立案と実行
  3. 新規事業の立ち上げ
  4. 大規模なITシステムの導入

これらのプロジェクトは、しばしば新聞やビジネス誌で取り上げられるような大規模かつ重要なものであり、その裏側でコンサルティングファームが支援していることは珍しくありません。

このような環境下で働くことは、非常にやりがいのある経験となります。日本を代表する大企業の経営課題に直接関与し、その解決に向けて真剣に取り組むことができるからです。

実際筆者も、大企業でエース級とされる優秀な人が、サラリーマン人生をかけて挑戦するような事業の支援に関われるような機会もありました。そういった熱い思いを持つ人と一緒に、苦労しながら事業を立ち上げたり、改善していったりすることは非常に面白く、成功した際には感動を覚えるほど嬉しいこともありました。

コンサルティングファームへの転職が人気な理由#4
優秀な人と一緒に働ける

コンサルティングファームで働く同僚や上司は非常に優秀であることが多いです。 これは、高額なフィーに見合った価値を提供できる人材を採用段階から厳選しているためですが、同時に、難易度の高いプロジェクトを推進していく経験を通じて、個々のスキルやプロフェッショナルとしてのマインドがさらに磨かれていくからでもあります。 このような優秀な同僚や上司と協働することで、自身のスキルも飛躍的に向上させることができます。

さらに、コンサルティングファームが携わるプロジェクトは、クライアント企業にとっても重要度が高いものが多いため、クライアント側からもエース級の人材が配置されることが一般的です。百戦錬磨の役員や部長クラス、優秀な若手担当者など、クライアント側の精鋭たちと共に仕事をする経験は、コンサルタントにとって貴重な成長の機会となります。

このように、コンサルティングファームでの経験は、社内外の優秀な人材との相互作用を通じて、自身の能力を継続的に高めていける環境を提供してくれます。

コンサルティングファームへの転職が人気な理由#5
年収が高い

コンサルティングファームの年収水準は非常に高く、他業界と比べても際立っています。入社時の役職や、戦略ファームかどうかによって多少の差異はありますが、概して数年で年収は1,000万円の大台を超えると言えるでしょう。

賞与は通常年2回支給されます。1回目は基本給与の2~3か月分がベースとなりますが、2回目は「ベース部分+評価連動」という構成になっています。評価連動部分は個人の業績評価によって大きく変動し、ゼロから数百万円までの幅があります。「コンサルタント」などのメンバークラスであっても、最高評価を獲得すれば、1回のボーナスで数百万円を手にすることも可能です。

コンサルタントの年収(ランク別)
あくまでも目安としてご参考ください

コンサルティングファームへの転職が人気な理由#6
働き方の柔軟性が高い

コンサルティングファームでは、プロジェクトの状況次第で深夜残業や休日出勤が必要となることもありますが、総じて働き方の柔軟性は高いと言えるでしょう。

長期休暇が取得しやすい

コンサルティングファームの魅力の1つとして、古くからプロジェクトの合間に1~2週間の休暇を取ることができる点が挙げられます。中には1か月ほどの長期休暇を取得し、海外旅行を楽しむなど、仕事もプライベートも全力で満喫している方もいます。ただし、近年では稼働率管理が厳格なファームもあり、すぐに次のプロジェクトにアサインされてしまう場合もあるため、注意が必要です。

一方で、育児休暇に関しては、特に大手コンサルティングファームを中心に取得が推奨されています。マネージャークラスでも3か月から半年といった長期の休暇を取得している例もあります。さらに、産休や育休から復帰後、短時間勤務などのプログラムを利用できるファームも存在します。もちろん、部門やチームによって取得の実態は異なるため、入社前に確認しておきましょう。

勤務時間を自分で調整しやすい

コンサルティングファームでは、期日までに質の高い成果物を提供できれば、勤務時間について比較的自由度が高いと言えます。朝型の人は早朝から働き始め、夜型の人は10時ごろから業務を開始するなど、個人のリズムに合わせた働き方が可能です。子育て世代の方は、夕方に一時的に業務を離れ、夜に再び働くといった柔軟な勤務スタイルを取ることもできます。ただし、これらの前提として、高いパフォーマンスを発揮し、クライアントや上司からの信頼を得ていることが不可欠です。そうでない場合、細かなチェックポイントが設定され、自由度が制限される可能性があります。

また、ワークライフバランスという意味でも、近年改善が進んでおり、特に大手ファームではメンバー層の長時間労働が大幅に是正されつつあります。一方で、かつてほどの成長機会が得られないと考え、あえて多忙な新興ファームやブティックファームを選択する人もいるのが現状です。

コンサルティングファームへの転職が人気な理由#7
キャリアの選択肢が拡がる

コンサルティングファームでコアコンサルスキルや専門性を身につけ、実績を積んでいくことで、キャリアの選択肢を広げることができます。

コンサルタントの次のキャリアステップ、いわゆる「ポストコンサルキャリア」には、以下のような多岐にわたる選択肢があります。

  • 投資銀行やプライベートエクイティファンドへの転身
  • スタートアップ企業の経営層や事業責任者としての活躍
  • 外資系企業(メーカーやIT企業など)での活躍
  • 大手日系企業の経営企画部門や新規事業担当としての活躍
  • 他のコンサルティングファームへの移籍
  • 起業家としての挑戦

また、近年ではフリーランスコンサルタントという働き方を選択する方も増加しており、注目を集めています。

ポストコンサルキャリアやフリーランスコンサルタントについてより詳しく知りたい方は、姉妹サイトの現役コンサル向け総合メディア「CASE SEARCH for コンサル」も是非ご覧ください。

【完全ガイド】フリーコンサルの始め方や案件獲得のポイントを徹底解説

【ポストコンサル転職完全ガイド】コンサルからの転職先やおすすめの転職方法

フリーコンサルエージェント・案件マッチング オススメのサービス

コンサルティング業界採用動向

コンサルティング業界の採用動向は?

コンサルティング業界の採用動向は引き続き活況といえます。ただし数年前の若手ポテンシャル層の大量採用時代とは状況が変わっています。コンサル業界の最新採用動向のポイントは以下5点です。

コンサル業界の採用動向#1
大手ファームによる未経験者大量採用時代から、門戸は狭まりつつある

近年、大手コンサルティングファームは旺盛なプロジェクト需要を背景に、特にコンサル業界未経験の若手人材を中心に大量のポテンシャル採用を行ってきました。しかしながら、一部のファームでは採用に見合ったプロジェクトの確保が困難となり、社員の稼働率が低下するという事態に直面しました。

その結果、従来のような未経験若手の大量採用は控えられるようになっています。このような状況から、コンサル業界への転職のハードルは以前と比較して高くなっていると言えます。

その一方で、プロジェクトを獲得し、推進していく能力を持つマネージャークラス以上の人材については、各社とも不足しているのが現状です。そのため、この層の採用に関しては引き続き力を入れていると考えられます。

コンサル業界の採用動向#2
外資はグローバルの不況の影響を受ける可能性も

2023年以降、いくつかの外資系コンサルティングファームにおいて、サービス需要の低下に起因する大規模な人員削減に関するニュースが報じられ、コンサルティング業界の先行きを不安視されている方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、日本のコンサルティング業界自体は拡大傾向にあり、グローバルとは状況が異なっています。 ただし、外資系コンサルティングファームの場合、グローバル全体でプロジェクト単価の見直しや採用ストップなどの指示が出ることもあり、その影響が日本支社にも及ぶ可能性があることには留意が必要です。

コンサル業界の採用動向#3
一方で新興コンサルファームが数多く登場しており、
業界全体として引き続き採用ニーズは高い

国内のコンサルティング市場では、大手ファーム出身者などが設立した新興のブティックファームが数多く誕生しています。中には数年で従業員規模が1,000名近くまで急成長しているファームも存在します。

このようなベンチャーファームやブティックファームは、上場などによるアップサイドを狙いたい大手ファームのマネージャー以上の方や、労働環境が改善・整備されつつある大手ファームではなく、あえて厳しい環境に飛び込みたいと考える若手に選ばれる傾向にあります。

また、大手SIerや大手広告代理店などの事業会社がコンサルティング会社を設立するケースも増えています。富士通のRidgelinez社や電通の電通デジタル社などが代表的な例です。 コンサルティングファームの増加に伴い、コンサルタントとして活躍できる人材に対する採用ニーズは引き続き高い状態にあると言えます。

コンサル業界の採用動向#4
DXの推進・実行支援ができる人材も求められている

近年、コンサルティングファームは戦略フェーズだけでなく、実行フェーズまで支援対象を拡大しています。これは、ビジネス環境が変化しやすい中で、クライアント側が戦略を立てるだけでは不十分であり、実行フェーズにおいても伴走しながら、適宜戦略を見直し、成果を出すところまで支援してほしいというニーズがあるためです。

コンサルティングファーム側もEnd-to-Endでの支援を提供できるように、システム開発会社やマーケティング企業(広告代理店やクリエイティブエージェンシーなど)の買収を積極的に行っています。そういった中で、買収した企業のケイパビリティを効果的に活用し、クライアントにより高い価値を提供するために、戦略立案だけでなく実行支援もできる人材が求められています。

生成AIの登場により、調査や情報の整理・構造化など、従来コンサルタントが価値を提供してきた領域の重要性が相対的に低下しつつある中で、実際の実行経験から得られた生きた知見や成功の要諦を理解し、様々なステークホルダーとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを推進できる人材へのニーズは、今後さらに高まっていくことが予想されます。

コンサル業界の採用動向#5
生成AIやサステナビリティ・ESG等の新分野で人材が求められている

コンサルティングファームでは、常に最新のビジネストレンドや技術テーマに対応できる人材を求めています。現在、特に注目を集めているのが「生成AI」や「サステナビリティ・ESG」などの分野であり、多くのファームがこれらの領域に特化した専門チームを立ち上げています。そのため、最新のビジネストレンドや技術テーマについて、知見や経験を有している方は、コンサルティングファームから採用される可能性が高くなっています。

コンサルティング業界への転職に成功する人の特徴

コンサルティング業界への転職に成功する人の特徴は?

コンサル転職に成功する人の特徴は、「スキル・実績面」と「マインド面」に大別できます。

「スキル・実績面」では、論理的思考力やコミュニケーション力といった基本的なスキルを備えていることに加えて、現職で再現性のある成果を上げている、高い専門性を有している、他の人にはないスキルや知見を持っているなどの特徴が挙げられます。

「マインド面」では、困難な状況でもやり遂げる忍耐力やプロフェッショナル意識、主体的に取り組めるリーダーシップ、チームで協力して成果を上げる意識、好奇心や探求心の強さといった特徴があります。

スキル・実績面

カテゴリ特長具体例
ベーススキル論理的思考力がある質問に対する回答にズレがない現職の成果とアプローチの説明が論理的
コミュニケーション能力が高い相手目線で話ができる言葉遣いや表情などに違和感がない
(会話をしていて心地よい)
印象がよい髪型や服装などの雰囲気がコンサルタントとして相応しい
実績現職で再現性ある成果を上げている現職で成果を出している成果を出すために取ったアプローチに再現性がある(コンサルタントとしても成果を出せるイメージがわく)
高い専門性を有している現職の業界・職種について詳しい
他の人にはないスキルや知見を持っている最新技術やグローバル知見など、需要が高くかつ希少性の高いスキルや知見を輸している

マインド面

カテゴリ特長具体例
マインド忍耐力・プロフェッショナル意識がある過去の経験から、困難な状況でも投げ出さずに顧客のためにやり遂げられるイメージが持てる
主体的に取り組めるリーダーシップを有している過去の経験から、自ら仕事を探し、主体的にプロジェクトを推進できるイメージがわく
チームで協力して成果を上げる意識がある過去の経験や印象などから、周囲と人間関係を構築できる、協力して仕事に取り組むイメージが持てる
好奇心や探求心が強い面接でのやり取り等から、様々なことに興味・関心を持って、複雑なことでも理解しようとする印象がもてる(プロジェクトでも素早くキャッチアップできそう)

上記のような特長を有している方は、コンサルティングファームへの転職に成功しやすいといえます。

コンサルティングファームへの転職のタイミング

コンサルティングファームへ転職するおすすめのタイミングは?

体力のある若いうちの方が、多少の無理をしてでも素早くコンサルタントとしての仕事にキャッチアップできる可能性が高いため、早ければ早いほど良いと言えます。特に、20代から30代前半のうちに転職するのが最もおすすめのタイミングです。

仕事に打ち込める20代のうちに転職するのがおすすめ

20代のうちは家庭を持っている方も少なく、コンサルティングファームに転職後、多少無理をしてでも全力で仕事に打ち込める環境にあります。特に未経験の場合、慣れない仕事の進め方に苦労し、一つ一つの仕事に時間がかかってしまうことも珍しくありません。

転職後はファーストインプレッションが重要であり、懸命に努力して周囲の信頼を勝ち取ることが、その後の働きやすさにも大きく影響してきます。そのため、仕事だけに集中しやすい若手のうちに転職するのは非常におすすめだと言えます。

30代前半で転職する人も多い

20代での転職が最もおすすめではありますが、実際には30代前半で未経験者としてコンサルティングファームに転職する方も数多くいます。30代前半までに事業会社などで経験を積んでいる場合、日系大企業の大変さや意思決定のプロセスを理解できていることから、クライアントのカウンターパートと良好な関係を築きやすく、マネージャー昇格後に新規提案・継続提案などの営業で力を発揮する方も多いです。

ただし、30代になると結婚して子供がいるケースもあり、転職後は仕事と家庭のバランスに悩むこともあるため、ある程度仕事に時間を取られる覚悟を持って転職することが重要になります。

20代~40代がコンサル転職では多いです。大手SIerで十数年経験したのちに、マネージャーランク等でITコンサルファームへ転職するなど、40代についても積極的に採用しているファームはあります。ただし、50代以降になるとポジションの折り合いなどがつかず、採用が少ない印象です。

コンサル転職体験談

コンサルティングファームへの転職に成功した方の、転職活動の体験談や入社後の苦労や良かったことをインタビューしています。ご自身のコンサル転職を考えるにあたって、是非参考にしてください。

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