【徹底解説】コンサルからVC(ベンチャーキャピタル)への転職
近年、コンサルティング業界からベンチャーキャピタル(VC)への転職が増加しています。スタートアップエコシステムの発展に伴い、VCという職業の魅力が広く認知されるようになり、スタートアップ業界への関心が強いコンサルタントや将来起業を考えている方などが、ポストコンサルキャリアとして選ぶケースが増えています。
本記事では、コンサルタントがVCに転職する魅力や注意点、転職を成功させるためのポイントについて解説します。
ポストコンサル転職 完全ガイド
ポストコンサルで人気の転職先やよくある失敗、成功のポイントなどポストコンサル転職について網羅的に知りたい方は、「【ポストコンサル転職完全ガイド】コンサルからの転職先やおすすめの転職方法」もご覧ください。
ベンチャーキャピタルとは?
ベンチャーキャピタルは、高成長が期待されるスタートアップ企業に投資を行うファンドを運用する組織です。VCは通常、投資家から資金を募ってファンドを組成し、そのファンドを通じてスタートアップ企業に投資します。投資期間は一般的に10年程度で、この間にVCは投資先企業の価値を高め、最終的にIPOやM&Aによる売却で利益を得ることを目指します。
VCの特徴は、単なる資金提供にとどまらず、経営支援、ネットワーキング、採用支援など、多面的なサポートを提供することにあります。このハンズオン支援により、投資先企業の成長を加速させ、投資リターンの最大化を図ります。
VCの投資ステージは主に以下の4つに分類されます:
- シード期:事業アイデアの段階で、プロダクトやサービスがまだ具体化されていない時期
- アーリー期:プロダクトの開発が始まり、初期の顧客獲得を目指す時期
- ミドル期:事業の成長が軌道に乗り始め、規模の拡大を図る時期
- レイター期:IPOや事業売却などの出口戦略を視野に入れる時期
各ステージによって、必要な資金規模や支援の内容が異なるため、VCも得意とするステージを持っていることが多いです。例えば、シード特化型VCや、グロースステージに注力するVCなどがあります。
コンサルタントがVCに転職する魅力
- イノベーションの最前線での価値創造
- 経営者との深い関わりと多様な経験の蓄積
- ハイリターンの可能性
1. イノベーションの最前線での価値創造
VCは革新的なスタートアップとの接点が多く、最新のビジネスモデルや技術トレンドに常に触れることができます。コンサルタント時代と異なり、理論だけでなく実際の事業立ち上げや成長プロセスに深く関与できます。
具体的には:
- 新興技術(AI、ブロックチェーン、バイオテクノロジーなど)の実用化に携われる
- 社会課題解決型ビジネスの成長を支援できる
- 業界構造を変革する可能性のある新規ビジネスモデルの構築に関与できる
この経験は、将来自身で起業する際や他の事業会社に転職する際にも大きな強みとなります。
2. 経営者との深い関わりと多様な経験の蓄積
VCの主な対話相手は投資先企業の経営者や役員です。若手のうちから経営の中枢に近い立場で仕事ができ、多様な業界の優秀な経営者と協働することで幅広い知見を得られます。
例えば:
- 経営戦略の立案から実行までのプロセスを学べる
- 資金調達、M&A、IPOなどの重要な意思決定に関与できる
- 複数の投資先企業に関わることで、様々な業界や事業ステージの知識・経験を短期間で得られる
これらの経験は、将来的な経営者としてのキャリアや、幅広い分野でのコンサルティング能力の向上につながります。
3. ハイリターンの可能性
VCの報酬体系には基本給に加えてキャリー(投資収益の一部)が含まれることが多く、成功した投資案件があれば非常に高いリターンを得られる可能性があります。投資先の成長に伴い、自身の経済的リターンも大きく成長する可能性があるため、モチベーション高く働くことができるでしょう。
ただし、VCによっては一部の役職者のみにキャリーを支払っているケースもあるので、報酬体系については確認が必要です。
コンサルタントがVCに転職する際の注意点
- 求められるスキルセットが違う
- 地道なネットワーキングとソーシング活動が必要
- ワークライフバランスはあまり変わらない可能性
1. 求められるスキルセットが違う
VCでは、コンサルティングとは異なるスキルセットが求められます。特に初期ステージの企業に対しては、細かな分析よりも経営者のメンターとしての役割が重要になります。経営者の相談相手として、時には厳しい意見を述べ、時には励ましながら、事業の成長をサポートする能力が求められるのです。
また、財務、法務、人事など、幅広い分野の実務的な知識も必要となります。例えば、資金調達のストラクチャリング、株主間契約の理解、適切な報酬制度の設計など、具体的な実務知識が日々の業務で要求され、こういった知識を理解しておかなければ投資先の経営陣から信頼してもらえないこともあります。
加えて、市場の将来性、技術の革新性、チームの実行力など、多角的な視点から投資先の潜在的な価値を見抜く力も求められます。これは、コンサルティングでの分析スキルとは質的に異なる場合があり、新たな視点や判断基準の習得が必要となるでしょう。
2. 地道なネットワーキングとソーシング活動が必要
VCでは、有望な投資先を自ら見つけ出す「ソーシング」活動が非常に重要です。
投資先を見つけるためには、スタートアップイベントや業界カンファレンスへの積極的な参加、起業家コミュニティとの交流など、常に新しい接点を作り続ける必要があります。また、業界動向や技術トレンドに関する情報を常にアップデートし、有望な分野や企業を見極める目利き力も求められます。
興味深いスタートアップを見つけた場合は、自ら積極的にコンタクトを取り、関係性を構築していく必要があります。これには、高いコミュニケーション能力と粘り強さが求められます。さらに、単に投資先を探すだけでなく、起業家、他のVC、大企業など、スタートアップエコシステム全体の中で信頼される存在となることが重要です。
このような地道な活動は、即座に結果が出るものではありません。長期的な視点で継続的に取り組む姿勢が求められ、これがコンサルティングとは大きく異なる点の一つと言えるでしょう。
3. ワークライフバランスはあまり変わらない可能性
VCに転職すると、ワークライフバランスが大きく改善されるという期待を持つ方もいますが、実際にはコンサルティング時代とあまり変わらない、あるいは場合によってはより厳しくなる可能性があります。
VCの仕事は、投資先企業の経営者との密接なコミュニケーションが欠かせません。スタートアップの経営者は多忙を極めており、平日の夜間や週末に会議やミーティングが設定されることも珍しくありません。また、投資先企業の重要な意思決定や危機的状況には、時間を問わず対応する必要が出てくることもあります。
さらに、業界動向のキャッチアップや人脈形成のために、勉強会やネットワーキングイベントに参加する機会も多くなります。
以上のように、仕事の量や時間という観点では、コンサルティング時代とさほど変わらない、あるいは場合によってはより多忙になる可能性があります。ワークライフバランスの改善を主目的にVCへの転職を考えている場合は、現実的な期待値を持つことが重要です。
ただし、コンサルティングと比べると、締切に追われる頻度は少なくなる可能性があります。プロジェクトベースの仕事が中心のコンサルティングと異なり、VCではより長期的な視点で仕事を進めることができます。
コンサルからVCへの転職ではエージェントをうまく活用する
VC業界への転職を成功させるためには、VC転職に強いエージェントの活用が非常に有効です。VCは比較的小規模な組織が多く、公開求人が限られていることから、エージェントを通じてアクセスできる非公開求人が重要になります。
また転職エージェントは、VC業界の最新動向や各ファンドの特徴、求められる人材像について詳しい情報を持っています。彼らのネットワークを通じて、自身のスキルセットや志向性に最適なVCを見つけられる可能性が高まります。
さらに、VCへの転職では、通常の企業への転職とは異なる準備が必要です。例えば、投資哲学や注目している業界トレンドについての見解を求められることが多く、こうした特殊な面接対策でもエージェントのサポートが役立ちます。
すべての転職エージェントがVC業界に精通しているわけではありません。そのため、VC転職に強いエージェントや、テクノロジー業界全般を得意とするエージェントを選ぶことが重要です。複数のエージェントと面談し、最も自身のニーズを理解し、サポートしてくれるエージェントを見つけることが、VC転職を成功させるうえで重要です。
VCへのポストコンサル転職でおすすめのエージェント
アクシスコンサルティング
サービス名: | アクシスコンサルティング |
運営会社: | アクシスコンサルティング株式会社 |
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- 平均サポート期間は3年となっており、現役コンサルタントの中長期でのキャリアを相談できる”生涯のキャリアパートナー”を見つけやすい
アクシスコンサルティングのファンド転職支援実績例
- 金融系VC(ベンチャーキャピタリスト):年収1,400万円
- 大学系VC(ベンチャーキャピタリスト):年収1,300万円
- CVC(ベンチャーキャピタリスト):年収1,250万円
- VC投資先(バイオベンチャー/CFO):年収1,100万円
- PEファンド(バリューアップ担当):年収1,950万円
- PEファンド(投資プロフェッショナル):年収1,800万円
- PEファンド投資先(産業機械メーカー/CEO):年収1,600万円
- PEファンド投資先(建設調査会社/CFO):年収1,450万円
- PEファンド投資先(建設会社/代表取締役候補):年収1,550万円
- PEファンド(ミドルバックオフィス責任者):1,400万円
アクシスコンサルティング公式サイトより引用
\アクシスコンサルティング利用者の口コミ/
20代後半
率直に「今すぐの転職はおすすめしない」と言い切ってくださったのは驚きました。その上で、懇切ていねいに転職をおすすめしない理由と、複数のキャリアプランについてご提案くださいました。結果、半年近くご相談に乗っていただきながら、将来のキャリアビジョンに対して最適・最高な転職先へ内定承諾することができました。
30代前半
30代に突入し、このままのキャリアでいいのかと悩んでいたタイミングで遠藤さんと出会いました。これまでの仕事、どんなキャリアを形成したいか一つ一つ一緒に棚卸をしてくださり、自身の進むべき方向が明確になりました。
仕事が忙しく長期間での転職活動となりましたが、定期的に情報交換の場も設けてくださり親身に相談に乗っていただきました。
結果として条件をすべて満たす会社へ転職が決定し満足いく転職活動が行えました。今後も自身のキャリアを築くためにご相談させていただきたいと思います。
30代後半
当時、コンサルティングファームで管理職として従事していましたが、出産/育児と並行して業務に従事することが難しく、今後の自身のキャリアに悩んでいました。そこでアクシスコンサルティングさんと面談する機会があり、育児との両立に理解がある環境をご紹介いただいただけただけではなく、そこから40代、50代と今後のキャリア設計もお話いただいたことで、現在では自身のキャリアをあきらめることなく、以前よりも充実した生活を送ることができています。
40代前半
コンサルティング会社へ新卒で入社して以来、長らく経営コンサルとして従事し、近い将来、事業会社で中長期的に事業の実行に関われる仕事をしてみたいと考えていました。コンサルの経験属性を活かしてどのような職種にチャレンジできるか、そこでどういった働きが企業から求められるのか等、詳細な情報をもとに事業会社へのキャリアチェンジへサポートしていただけました。また更なるキャリアチェンジを考える際は、木場さんに相談させていただきます。
アクシスコンサルティングの公式サイトより引用
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ヤマトヒューマンキャピタル
サービス名: | ヤマトヒューマンキャピタル |
運営会社: | ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 |
- M&A、PEファンド、事業再生、ベンチャーキャピタルやコンサルタントなど経営人材やファイナンス専門職に特化した領域での転職支援を実施
- 経営コンサルやM&A仲介で実際に活躍していたキャリアアドバイザーも在籍し、業界を熟知したキャリアアドバイザーがマンツーマンで転職支援
- VCへの転職に強く、VC業界の非公開&未経験OKの求人も紹介
\ヤマトヒューマンキャピタル利用者の口コミ/
戦略コンサルファーム→日系PEファンド
どの転職エージェントも有名なファンドの求人情報については豊富な情報を持ち合わせていますが、ヤマトヒューマンキャピタルの情報網は桁違いだと思います。私には名の知れた大規模なファンドよりも、成長途上にあるファンドで仕事をしたいという思いがありました。現在所属しているファンドは、ほかのエージェントからは一度も提案されたことのなかった“コア”な会社なのですが、私の希望に完全にフィットしていました。待遇面の調整を含め、転職に関わるあらゆることを粘り強くサポートしていただけたことにも、本当に感謝しています。
外資系総合ファーム⇒実行支援型事業再生ファーム
私のやりたいこととできること、そして性格というかパーソナルな部分も考えて求人を提案してくれるのはヤマトさんの担当者だけでした。
他社エージェントも求人はたくさん送ってくるのですが、なぜ私にこの求人が合うと思っているのかよく分からないものばかりでした。「あなたにぴったりです」と言われても、どこか表面的だったり、あまり私のことを理解してくれていないし、そんなに事業再生やPEファンド、M&Aといった業界に詳しくないのだろうなと感じる方々が多い印象です。
外資系コンサルファーム⇒事業再生ファーム
他の会社様だと、機械的にスクリーニングをして求人を出しているなと感じることが多かったです。
一方、ヤマトヒューマンキャピタル様は、私がリサーチしても出てこなかった企業様をご紹介下さり、現職はヤマトヒューマンキャピタル様が私に合うのではないかと提案して下さった企業です。求職者の意向に沿って考え、企業を選定してくださっていると感じました。
ヤマトヒューマンキャピタルの公式サイトより引用
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コトラ
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運営会社: | 株式会社コトラ |
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