【戦略ファーム出身者向け】フリーコンサルの始め方や単価を徹底解説

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フリーランス戦略コンサルタント

近年、戦略コンサルティングファームで活躍されている方々の中で、「フリーランスの戦略コンサル」という新しい働き方に注目が集まっています。

戦略コンサルタントは、企業の中長期的な経営戦略や事業戦略の策定において、重要な経営課題の解決を支援する高度な専門職であり、ビジネスパーソンとして最高峰のキャリアの1つです。優れた問題解決スキルを持つ戦略コンサルタントは、多くの企業から求められる人材であり、近年は戦略ファームで経験を積んだコンサルタントが独立し、フリーランスの戦略コンサルタントとして様々な企業を支援し始めています。

本記事では、「フリーランスの戦略コンサルタントとは?」「戦略コンサルタントの単価・年収相場」「独立のメリット・デメリット」「フリーランスの戦略コンサルにおすすめの案件紹介サービス3選」などの、フリーランスの戦略コンサルタントを目指す方が知っておくべきリアルな実態について解説します。

\ 本記事で分かること /
  1. フリーランスの戦略コンサルタントの働き方案件の特徴年収相場が分かる
  2. 戦略コンサルティングファームから独立するメリット・デメリットが分かる
  3. 独立を成功させるためのポイント案件の獲得方法が分かる

フリーランスコンサルタント完全ガイド

フリーランスのコンサルタントとして独立・成功するために知っておくべきことを網羅。フリーコンサルの始め方・開業から案件獲得までの流れ・エージェントの選び方などを知りたい方は、【完全ガイド】フリーコンサルの始め方や案件獲得のポイントを徹底解説も合わせてご覧ください。

おすすめの案件仲介・マッチングサービス

国内51のフリーコンサル向けの案件仲介・マッチングサービスを徹底紹介。自身に合ったサービスを探している方は【戦略・業務/IT/SAP/人事】フリーコンサル向けの案件仲介・マッチングサービスのおすすめを厳選も合わせてご覧ください。

目次

フリーランスの戦略コンサルタントとは?

フリーランスの戦略コンサルタントとは

独立した個人として活動する戦略コンサルタント

フリーランスの戦略コンサルタントとは、独立した個人として企業に対して戦略コンサルティングサービスを提供するプロフェッショナルのことを指します。

コンサルティングファームに所属するコンサルタントとは異なり、フリーランスの戦略コンサルタントはプロジェクトごとに個人で業務委託契約を結び、自身が希望する案件にのみ参画します。

\ フリーランスの戦略コンサルの主な出身ファーム /

  • 外資系戦略コンサルティングファーム(McK、BCG、Bain & Company、ATK、RB、ADLなど)
  • 国内戦略コンサルティングファーム(DI、CDI、IGPIなど)
  • 総合コンサルティングファームの戦略部門(Accenture Strategy、Monitor Deloitte、Strategy&など)

基本的に、フリーランスの戦略コンサルタントとして活躍するためには、戦略コンサルティングファームや大手ファームの戦略部門での経験が必要とされています。ただし、大企業の経営企画部や戦略企画室などで事業責任者やチームリーダーなどの経験がある場合は、案件に参画できるケースもあります。

フリーランスの戦略コンサルの働き方

フリーランスの戦略コンサルタントは、「事業会社直下型」と「コンサル直下型(サブコン型)」のいずれかの形で、コンサルティングプロジェクトに参画します。

フリーランスの戦略コンサルタントの働き方

エンドクライアント直下の事業会社直下型

事業会社直下型では、フリーランスの戦略コンサルタントが事業会社の経営企画部門や新規事業プロジェクトに、メンバーの1人として直接参画します。戦略策定や事業推進業務を、社員を代替する形で実施しつつ、戦略コンサルティングの知見を活かして高品質なアウトプットの作成や成果をあげることが求められます。

コンサルティングファーム直下型

コンサルティングファーム直下型では、フリーランスの戦略コンサルタントが大手コンサルティングファームやブティックファームが事業会社から受注した戦略プロジェクトに、1メンバーとして参画します。この働き方は、コンサルティングファーム時代とほぼ同様であるため、ファーム出身者にとってはスムーズに業務を開始できるというメリットがあります。

戦略コンサルタントが独立する際のよくある理由

戦略コンサルタントが独立する際のよくある理由

ワークライフバランスを調整しつつ、高い年収を得たい

戦略コンサルタントがフリーランスに転身する理由として、「ワークライフバランスを調整しつつ、高年収も維持したい」というものがよく挙げられます。戦略コンサルティングファームでの勤務は激務になることもあり、結婚や出産、子育てなどのライフイベントを機に、プライベートの時間を増やしたいと考える戦略コンサルタントは少なくありません。一方で、戦略コンサルティングファームでの年収水準から、年収をあまり下げたくないというのが本音でもあります。

フリーランスの戦略コンサルは、自身で希望の稼働率を選ぶことができるため、ワークライフバランスを調整しやすいという利点があります。加えて、月額報酬単価は約150万円以上が見込めるため、理想の働き方を実現できる可能性があります。

フリーランスの戦略コンサルタントの単価・年収相場をチェックする

起業のための資金を稼ぎたい

フリーランスの戦略コンサルとして独立する方の中には、起業資金を稼ぐことを目的としているケースもあります。近年、国内においてスタートアップ起業が増加しており、戦略コンサルティングファーム出身の起業家も多く活躍しています。そのため、戦略コンサルタントの中で、実際に起業にチャレンジする方は少なくありません。

起業の際、VCや金融機関から資金を調達するケースもある一方で、最近ではフリーランスの戦略コンサルタントとして働き、自社プロダクトやサービスの開発に必要な資金を集める方もいます。フリーランスの戦略コンサルタントは、月に150~200万円程度の報酬を得られることも多く、資金集めの方法として効率的な手段であると言えます。今後もこのような目的でフリーランスになる方は増えていくでしょう。

コンサルファーム出身の起業家向け

コンサルティングファーム出身の起業家で、フリーコンサルとしての活動に興味がある方は、コンサル出身の起業家必見!フリーコンサルを兼業するメリットと注意点も合わせてご覧ください。

中小企業やスタートアップ企業向けに戦略コンサルサービスを提供してみたい

戦略コンサルティングファームにコンサルティングサービスを依頼する場合、1つのプロジェクトで数千万円のフィーが発生することが一般的です。そのため、戦略コンサルティングファームのクライアントは、主に資金力のある大企業が中心となっています。

一方で、フリーランスの戦略コンサルでは、クライアントは月額150~200万円程度でコンサルタント1名のみに支援を依頼することも可能です。これにより、中小企業やベンチャー・スタートアップ企業もフリーランスの戦略コンサルタントを活用することができます。

戦略コンサルタントの中には、中小企業やスタートアップ企業の支援に興味・関心を持っている方もいます。そのような場合、フリーランスとして独立することを選ぶケースがあります。フリーランスになることで、大企業だけでなく、より幅広い企業に対して戦略コンサルサービスを提供することが可能になります。

失敗しても転職先はいくらでもある

戦略コンサルティングファーム出身者は、高い問題解決能力やコミュニケーション力、プロフェッショナルマインドを備えており、多くの企業にとって魅力的な人材です。戦略ファームの採用者数が増加し、昔ほどの希少性はなくなったとはいえ、依然としてビジネスパーソンとしてトップクラスのキャリアであることは間違いありません。

そのため、たとえフリーランスの戦略コンサルタントとして独立し、失敗したとしても、「事業会社」、「スタートアップ」、「コンサルティングファーム」、「PEファンド」など転職先は引く手あまたでしょう。

失敗してもリスクは低く、フリーランスとして独立するからこそ身につけられるスキルや経験もあるため、思い切って独立する方が増えています。

フリーランスの戦略コンサルタントの単価・年収相場

フリーランスの戦略コンサルタントの報酬単価・年収相場

フリーランスの戦略コンサルタントの月額報酬単価の相場は約163万円となっています。年収ベースで考えると約2,000万円となり、非常に高い年収を実現できることが分かります。

戦略領域の中でも、特に投資ファンドなどをエンドクライアントとする「BDD(ビジネスデューデリジェンス)」案件の平均的な月額報酬単価は214万円となっており、非常に高い報酬を得られます。

上記の報酬単価は稼働率100%の時の金額であり、実際の月額報酬や年収は、コンサルタントの稼働率によって決まります。しかし、たとえ稼働率が50%であったとしても年収1,000万円を実現できる可能性があり、フリーランスの戦略コンサルタントは報酬面で非常に優れているといえるでしょう。

フリーランスの戦略コンサルタントの案件例

フリーランスの戦略コンサル案件例

フリーランスの戦略コンサル案件には、「中計策定」「新規事業・BizDev支援」「BDD」「経営企画部門の社員代替」等の案件があります。

中計策定|案件例

テーマインターネット企業の中期経営計画の策定支援
単価~170万円/月
PJ参画方法コンサルティングファーム直下
案件内容中期経営計画の策定を支援
中計論点設計、方針策定、PL財務モデル作成
各種会議資料(パワーポイント)の作成、討議ファシリテーション
求めるスキル・経験コンサルティングファームでの就業経験
中計策定経験、財務モデル作成経験
論点思考、仮説思考、ロジカルシンキング、ファシリテーション、財務モデルスキル、パワーポイントスキル

新規事業・BizDev支援|案件例

テーマ環境系スタートアップの新規事業推進支援
単価~180万円/月
PJ参画方法事業会社直下
案件内容アライアンス戦略の策定
アライアンス候補先のリストアップ
アライアンス候補先への営業
求めるスキル・経験大手ファームでの勤務経験
新規事業関連のプロジェクト経験
資料作成スキル

BDD|案件例

テーマPEファンド向けの事業DD支援
単価~200万円/月
PJ参画方法コンサルティングファーム直下
案件内容ファームのPMのもとで事業DDを実施
クライアントコミュニケーション
論点整理、調査、資料作成
求めるスキル・経験事業DD経験
コスト削減プロジェクトの経験
ビジネスレベルの英語力

経営企画部門の社員代替|案件例

テーマ大手事業会社の戦略企画部門の支援
単価~200万円/月
PJ参画方法コンサルティングファーム直下
案件内容中期戦略策定
新規プロダクト構想・企画・立上げ推進(CVC・VC連携など)
投資判断支援・実装推進
求めるスキル・経験戦略ファーム(マネージャーorシニコンレベル)での勤務経験
トップダウンでの論点設計・経営層との論点合意
問題の構造化・仮説解の導出・仮説検証のプロジェクト設計
実行部門との実現性確認
戦略策定PJにおけるドキュメント作成

フリーランス戦略コンサルにおすすめの案件紹介サービス

フリーランスの戦略コンサルタントにおすすめの案件紹介サービス

Pro Connect

Proconnectのウェブサイト画像
サービス名:
運営会社:株式会社WorkX
サービスの特徴
  • 平均単価は150万円/人月の高単価&ハイクラスな案件が中心
  • 毎月300件以上の新規案件を取り扱いだから、自分に合った案件が見つかる
  • 新規事業開発、戦略策定、業務改善、システム導入/構築、デジタルマーケティング、人事、データ分析と非常に幅広い案件を紹介
  • マイページから案件を探したり、企業からのスカウトを受け取ったりすることも可能。

毎月300件以上の新規案件・平均単価150万円!/

High Performer Consultant

High Performer Consultant
サービス名:
運営会社:INTLOOP株式会社
サービスの特徴
  • フリーランスコンサルタント向けの案件紹介を20年行なっているINTLOOP社が提供する案件仲介サービス
  • 業界最大規模の取り扱い案件数を誇り、様々なテーマ・領域の案件が揃う
  • 業界最速水準の月末締翌月15日払いの支払いサイト

\案件数が多く戦略案件も見つかる!/

POD(Professional On Demand)

PODのウェブサイト画像
サービス名:
運営会社:ランサーズ株式会社
サービスの特徴
  • 日本最大級のクラウドソーシングサービスを運営するランサーズが提供する
    フリーコンサル向けの案件仲介サービス。
  • 非公開案件が全体の85%を占めており、独自ルートで開拓した高単価案件が多数。
  • 10年以上のサービス運営で培った豊富なノウハウ、稼働後の手厚いサポート

利用者コメント

  • ヒアリングがとても丁寧で、業務内容や場所、報酬が私の希望にマッチする案件を早々に紹介してもらえました。また、クライアントとの面談に向け、案件の詳細に加え、面談相手がどんな方か、役職だけでなく人間性に関する情報も提供してくれるなど、手厚いフォローが受けられ、とても助かりました。(コンサルタントAさん)
  • POD以外にも2社のサービスに登録しましたが、PODが一番丁寧に対応してくれたため、現在に至るまで長く利用しています。(コンサルタントBさん)

上場企業運営・10年以上の運営実績!/

Strategy Consultant Bank

Strategy Consultant Bank
サービス名:
運営会社:株式会社Groovement
サービスの特徴
  • 独自ルートで仕入れた上流案件が豊富であり、戦略ファーム出身者や総合コンサルファームで
    ビジネスサイドの案件に従事していたコンサルタントに適した案件が多数揃う。
  • 大手コンサルティングファーム出身者が仲介エージェントとして案件を紹介・サポートするため、
    コンサルタントの得意領域を的確に理解し、紹介案件とのマッチング精度が高い。
  • 登録者への案件紹介は、メールなどによる一括配信ではなく、
    担当エージェントが個々のコンサルタントに合った案件を厳選して提供

\ BDDや戦略策定などの高単価案件多数!/

ハイタレント

ハイタレントのサービス画像

サービス名:ハイタレント
運営会社:ハイタレント株式会社

サービスの特徴
  • 登録者のうち戦略コンサルティングファーム出身者が約60%を占めており、
    戦コン出身者に合った案件が見つかりやすい。
  • 審査・招待制のクローズドコミュニティがあり、勉強会や交流会に参加可能。

\最も戦略ファーム出身者の登録割合が高いサービス!/

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戦略コンサルタントが独立するメリット

コンサルタントが独立するメリット
フリーランスの戦略コンサルになるメリット
  • ワークライフバランスと高年収を両立できる
  • プロジェクトのデリバリーに集中できる
  • ファームでは出会えないクライアント・案件の支援経験を積める

ワークライフバランスと高年収を両立できる

フリーランスの戦略コンサルタントは、稼働率20%~60%程度の案件を選ぶことで、柔軟な働き方を実現することができます。例えば、以下のようなワークスタイルが可能です。

  • 週3日以下の稼働
  • 毎日数時間のみの稼働

このような働き方をしながらも、年収1,000万円以上を得られる可能性があります。

育児や趣味、ライフワークなどに使う時間を増やしたい戦略コンサルタントにとって、ワークライフバランスと高年収を両立できることは大きなメリットの1つと言えます。

プロジェクトのデリバリーに集中できる

コンサルティングファームで働いている場合、担当プロジェクトのデリバリー以外にも、突発的な提案対応や社内業務(人材育成、組織活動など)が発生し、デリバリーに集中できないこともあります。これらの活動は、自身の経験の幅を広げてくれる貴重な機会である一方で、担当プロジェクトに割くことができる時間が少なくなってしまうことも事実です。

フリーランスの戦略コンサルタントとして働く場合、デリバリー以外のことに煩わされることなく、目の前のクライアントとのプロジェクトのデリバリーに集中することができます。担当プロジェクトのデリバリーに注力したい方にとって、フリーコンサルの働き方は大きなメリットになります。

ファームでは出会えないクライアント・案件の支援経験を積める

フリーランスの戦略コンサルは、中小企業やスタートアップ企業の支援をするケースもあります。これらの企業は、普段コンサルティングファームが支援する大企業とは大きく環境が異なります。

中小企業やスタートアップ企業の支援では、綺麗な分析や資料作成よりも、関係者と何度も話し合い、現場を動かしていくことが求められるかもしれません。クライアントに価値を提供するのに苦労することもあるでしょう。

しかし、そのような経験は、コンサルタントとしてのスキルや視野を大きく広げてくれます。大企業とは異なる組織文化や意思決定プロセス、リソースの制約の中で、いかにしてクライアントの課題解決に導くかを学ぶことができるでしょう。

フリーランスの戦略コンサルタントとして、ファームでは出会えないクライアントや案件に携わることで、コンサルタントとしての経験の幅を間違いなく広げることができます。これは、長期的なキャリア形成においても大きなメリットになるはずです。

戦略コンサルタントが独立するデメリット

コンサルタントが独立するデメリット
フリーランスの戦略コンサルになるデメリット
  • 案件獲得のための営業活動が大変
  • 収入が不安定になるリスクがあ
  • アウトプット品質を高めるためのフィードバックを得づらい

案件獲得のための営業活動が大変

フリーランスの戦略コンサルにとって、「案件獲得のための営業活動が大変」であることは大きなデメリットの1つです。フリーランスは個人事業主であるため、コンサルティングファームなどの企業と比較すると、信頼性が低いと見なされがちです。そのため、たとえ優れた提案を行ったとしても、契約に至らないこともあります。

特に重要な案件であるほど、事業会社の担当者は「なぜその外部エキスパートに依頼するのか」について説明責任を求められます。万が一プロジェクトが失敗した場合、有名ファームを起用していれば「しょうがない」と判断されるかもしれませんが、フリーランスの戦略コンサルタントに業務委託をしていた場合は問題となる可能性があります。

このような背景から、フリーランスの戦略コンサルが自身で営業を行い、案件を獲得することは簡単ではありません。営業活動に多くの時間とエネルギーを費やす必要があり、コンサルティング業務に集中できなくなってしまう恐れもあります。

ただし、近年はフリーランスの戦略コンサル向けに案件を紹介するエージェントやマッチングサービスが普及してきています。そのようなサービスを活用することで、効率的に案件を獲得できる可能性があります。

フリーランスの戦略コンサルにおすすめの案件仲介・マッチングサービス

収入が不安定になるリスクがある

フリーランスの戦略コンサルに対する需要は高い一方で、自身に合った案件が常に出回っているとは限りません。フリーランスとして独立すると、案件に参画していない期間中は収入がゼロになるため、コンサルティングファーム時代と比べて収入は不安定になります。

収入を安定させるためには、以下のような対策が必要です。

  • 継続的に自分に合った案件情報を入手する
  • 複数の案件紹介サービスに登録しておく
  • 案件獲得のための営業活動を継続的に行う
  • 案件が途切れないよう、常に複数の案件を並行して進める

ただし、これらの対策を行ったとしても、完全に収入の不安定さを解消することは難しいでしょう。フリーランスとして独立する際は、ある程度の収入の変動を見込んでおく必要があります。

アウトプット品質を高めるためのフィードバックを得づらい

戦略コンサルタントは、クライアントに対して深い思考・洞察に基づいた超高品質なアウトプットを提供することが求められます。そのため、戦略コンサルティングファームでは、コンサルタント同士が内部でのディスカッションを通じて、多様な視点からアウトプット品質を高めていくアプローチをとることが一般的です。

しかし、フリーランスの戦略コンサルとして独立した場合、特に事業会社直下でプロジェクトに参画するケースにおいては、ディスカッションやフィードバックをしてくれる相手がいないことがあります。これは、戦略コンサルタントが業務を遂行する上でのデメリットの1つと言えます。

クライアントの担当者を上手く巻き込んで、一緒にアウトプットの品質を高めていくなどの工夫をして、対応する必要があるでしょう。

フリーランスの戦略コンサルが独立する際の注意点

フリーランスコンサルタントとして独立する際の注意点
フリーランスの戦略コンサルとして独立する際の注意点
  • ファームで数年の経験を積む(可能であればマネージャーを経験する)
  • 業界やコンピテンシーの専門性を身につけておく
  • 独立の目的やゴールを決める

ファームで数年の経験を積む(可能であればマネージャーを経験する)

戦略コンサルタントがフリーランスとして独立する際は、コンサルティングファームで数年間の経験を積んでおくことが強く推奨されます。フリーランスの戦略コンサル向けの案件では、「戦略ファームや戦略部門での2~3年間の経験」を人材要件として指定していることがあります。

数年間はファームで経験を積み、戦略コンサルティングスキルを十分に身につけていることを証明できるようにしておくことが重要です。これにより、フリーランスとして独立後も、クライアントから信頼を得やすくなります。

さらに、高単価案件では「マネージャー以上の経験」を求められることもあります。そのため、可能であればファームでマネージャー以上の役職まで経験しておくことをおすすめします。マネージャー経験があることで、独立後に参画できる案件の幅が大きく広がるでしょう。

業界やコンピテンシーの専門性を身につけておく

フリーランスの戦略コンサルタントが増加している昨今、案件によっては複数の候補者の中から選定されるケースもあります。そのような状況で、自分の強みを明確にするためには、インダストリー(業界)やコンピテンシー(領域)の専門性を身につけておくことが重要です。

戦略コンサルティングスキルに加えて、特定の業界や領域に深い知見を持つことで、プロジェクトに参画するコンサルタントとして選ばれる可能性が高くなります。専門性を持つことは、フリーランスの戦略コンサルタントにとって大きな強みになるでしょう。

独立の目的やゴールを決める

フリーランスの戦略コンサルタントとして独立する際、目的やゴールを明確に定めることは非常に重要です。なぜなら、独立の目的によって、参画すべき案件や時間の使い方が大きく異なるためです。

例えば、ワークライフバランスと高年収の実現を目的とする場合は、フリーランス戦略コンサルとして長く活躍できるよう、コンサルタントとしての専門性やスキル向上の自己投資を継続していくことが重要となります。

一方で、起業の資金集めを目的とする場合は、低稼働率の案件に参画し、自身の事業に使える時間を確保しつつ、フリーコンサルで効率的にお金を稼ぐ動きが必要となるでしょう。

フリーランスの戦略コンサルとして独立する際は、まずは目的とゴールを明確にしておきましょう。

フリーランスの戦略コンサルとして成功するためのポイント

独立を成功させるためのポイント
フリーランスの戦略コンサルとして成功するためのポイント
  • 戦略案件をプライム(一次請け)で紹介してくれるサービスを見つける
  • アウトプット品質にこだわる
  • フリーランスのリスクや必要な手続きを対応する

戦略案件をプライム(一次請け)で紹介してくれるサービスを見つける

フリーランスの戦略コンサルタントとして、高単価・好条件の戦略コンサル案件を獲得するためには、戦略案件を「プライム(一次請け)」で紹介してくれる案件紹介サービスを見つけることが重要です。

フリーコンサル案件の仲介エージェントやマッチングサービスは、運営事業者間で案件情報を共有しているケースがあります。そのため、利用するサービスによっては、「紹介された案件が2次請けや3次請け案件だった」ということも起こり得ます。

商流が深いほど、複数の仲介エージェントやマッチングサービス事業者にマージンが抜かれてしまうため、フリーランスの戦略コンサルタントに支払われる報酬は少なくなってしまいます。そのため、戦略案件をプライム(一次請け)で紹介してくれるサービスを見つけることが非常に重要です。

フリーランス戦略コンサル向けのプライム案件に強いサービスをチェックする

アウトプット品質にこだわる

フリーランスの戦略コンサルタントとして案件に参画する際、アウトプット品質にこだわり、高いパフォーマンスを発揮することは非常に重要です。クライアントや案件仲介エージェントから一度高い評価や良い評判を得ることで、その後も高単価・好条件の案件を紹介してもらいやすくなる可能性があります。

フリーランスのリスクや必要な手続きを対応する

フリーランスの戦略コンサルタントとして独立する際は、個人で事業会社やコンサルティングファームと業務委託契約を結ぶことになります。これは、プロジェクトの責任を個人として全て負うことを意味します。

そのため、情報漏洩やプロジェクトの遅延が発生した場合、損害賠償請求を受けるなどのリスクがあることを理解し、業務委託契約の内容を適切なものにしておくことが重要です。必要に応じて、弁護士や税理士などの専門家に相談し、リスクをカバーする保険への加入も検討しましょう。

また、フリーランスとして独立すると、以下のような手続きが必要になります。

  • 経理処理(請求書の発行、経費の管理など)
  • 確定申告(所得税、住民税の申告と納税)
  • 社会保険の切り替え(健康保険、年金の手続き)

これらの手続きを忘れると、追徴課税されるなどの不利益を被る可能性があります。必要な手続きは確実に実施しましょう。

戦略コンサルタントの主なキャリアパス

戦略コンサルタントのキャリアパス

フリーランスとしての独立を検討している戦略コンサルタントの方は、他のキャリアパスと比較したうえで、独立するかどうかの判断をしましょう。

事業会社への転職

事業会社の経営企画部門や事業戦略部門などへ転職するキャリアパスです。コンサルティング経験で培った戦略策定スキルを活かしつつ、実際に施策を実行しながら、PDCAを回していく経験を積むことができます。うまく成果をあげることができれば、事業会社の役員やボードメンバーへの道が開ける可能性もあります。

GAFAM、MATANAなどのビッグテックへの転職

GAFAM(Google、Amazon、Facebook(現Meta)、Apple、Microsoft)やMATANA(Microsoft、Amazon、TESLA、Alphabet(Google)、NVIDIA、Apple)といった外資系のテクノロジー企業へ転職するキャリアパスです。世界の最先端を走る企業で、グローバルかつ先進性の高いビジネスの経験を積むことが出来ます。

投資銀行・PEへの転職

外資系の投資銀行やFAS、PE(プライベート・エクイティ)ファンドなどへ転職するキャリアパスです。PLだけでなくBS(バランスシート)も見て、経営構造を俯瞰した上で戦略策定・企業改革をできるようになりたい方などが、金融系のキャリアに進むケースがあります。特にPEファンドは、戦略コンサルティングファーム出身者に非常に人気のあるキャリアの1つです。

スタートアップ企業への転職

レイターのスタートアップ企業の経営層として参画したり、アーリーのスタートアップ企業の創業メンバーやCSOとして参画したりするキャリアパスです。スタートアップならではのスピード感ある環境で、事業をつくりあげていく経験を得られることに加えて、ストックオプション(SO)による金銭的なリターンも狙えるキャリアとして人気があります。

独立・起業

戦略コンサルタントの方は独立・起業する方も多くなっており、スタートアップとして成功している起業家にも戦略ファーム出身者が多く存在します。当初から資金調達を行い自社事業の開発にまい進する方もいれば、フリーコンサルで運転資金を稼ぎながら、自己資金で着実に自社事業を立ち上げている方もいます。

戦略コンサルタントの独立のステップ

STEP
個人事業主として開業(または法人設立)

フリーランスの戦略コンサルタントとして活動するために個人事業主として開業しましょう。freeeなどのクラウド会計サービスが提供するオンライン開業サービスを利用することで、無料かつスピーディにオンラインで開業することも可能です。

STEP
複数の案件仲介・マッチングサービスに登録

案件情報を収集するために案件紹介・マッチングサービスに登録しましょう。複数のサービスに登録し、実際の案件情報や担当者のサービス品質を比較しながら、自身にあったサービスを見つけることをおすすめします。

フリーランスの戦略コンサルにおすすめの案件仲介・マッチングサービス

STEP
案件へ応募

気になった案件があれば応募してみましょう。応募の際に、自身の職務経歴書の提出が必要となるため、しっかりと経験やスキルをアピールしましょう。

STEP
発注者との面談

応募後、数日~1週間程度で発注者との面談を実施します。事業会社直下の案件の場合は事業会社の方、ファーム直下の案件の場合はファームのコンサルタントとの面談となります。面談では自身のスキルや実績をアピールするとともに、モチベーションの高さも示しましょう。また、案件のスコープや体制などを確認し、条件の認識ズレがないようにします。

STEP
受注・契約

無事案件を受注することができたら、業務委託契約を締結します。案件仲介サービスを利用する場合は、仲介エージェント再委託の業務委託契約を結ぶことが多いです。業務委託契約書については、損害賠償請求の条項などをよく確認しておきましょう。

STEP
案件参画・報酬受取

契約締結後、案件に参画します。プロジェクトでは戦略コンサルタントとして、主体的に案件をリードし、クライアントの期待値を超えるパフォーマンスを発揮することが大切です。報酬の支払いは月末締めの翌月末払い・翌々月10日払いとなっていることが多いです。万が一、案件参画中にスコープや働き方などで悩んだ場合は、案件仲介サービスのエージェントに相談しましょう。

戦略コンサルがフリーランスになる際によくある質問

フリーランスの戦略コンサルタントの報酬体系は?
フリーランスの戦略コンサルタントの報酬体系は?

フリーランスのコンサルタントの報酬体系は、「稼働時間制」と「定額契約制」に分かれます。

ただし、定額契約制は業界内で知名度の高いパートナー経験者などが、顧問契約を結ぶ際に締結する報酬体系であるため、大半のフリーランスコンサルタントの報酬体系は「稼働時間制」となっています。

これは、月額の報酬単価が設定されたうえで、実際の稼働率によって報酬額が確定する契約です。(例えば月額報酬単価が150万円の案件で、稼働率が50%の場合は75万円が報酬金額となる)

フリーランスの戦略コンサルタントに必要なスキルは?
フリーランスの戦略コンサルタントに必要なスキルは?

コアコンサルスキルを高い水準で身につけている必要があります。

具体的には以下のようなスキルが必要とされます。

  • 論点思考(論点設計、経営層との論点合意)
  • 仮説思考(課題の構造化、仮説解の導出、仮説検証)
  • ロジカルシンキング
  • リサーチスキル
  • ファシリテーション
  • 財務モデリングスキル
  • 資料作成スキル(ストーリー設計、パワーポイントスキル)
フリーランスの戦略コンサルタントが向いている人は?
フリーランスの戦略コンサルタントが向いている人は?

フリーランスの戦略コンサルタントは、より個人として主体的にクライアントとコミュニケーションをとり、プロジェクトを推進していくことが求められます。

そのため、以下のような戦略コンサルタントが特にフリーランスに向いているでしょう。

  • 自分のやり方でプロジェクトを推進したい
  • クライアントとのコミュニケーションや関係構築が得意
  • 他のコンサルタントに負けない自信がある領域やテーマがある
フリーランスの戦略コンサルタントが失敗するケースは?
フリーランスの戦略コンサルタントが失敗するケースは?

以下のような場合に失敗してしまうことがあります。、

  • 特定の顧客に依存してしまい、突然案件が無くなる
    (対応策)複数の案件紹介サービスに登録し、常に新規案件情報を仕入れる
  • 自身の市場価値を見誤った結果、独立後に案件が決まらない
    (対応策)独立前に案件紹介サービスに登録し、引き合いを確認する
  • 過剰なサービスを求められる案件に参画し、疲弊してしまう
    (対応策)過度な要求をするクライアントとは付き合わない、エージェント相談する
  • 器用貧乏で専門性がないため、案件が決まりづらい
    (対応策)ファーム時代から専門性のエッジを立てることを意識することが重要
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