【ファーム to ファーム】別のコンサルファームへの転職を徹底解説

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ポストコンサル転職 ファームtoファーム

近年、ポストコンサルキャリアの選択肢として別のコンサルティングファームを選ぶ方が増えています。いわゆる「ファーム to ファーム」と呼ばれるこの転職には、給与やタイトル(役職)のアップ、興味関心のある領域へのキャリアチェンジなど、様々なメリットがあります。

また、近年コンサルティング業界では「働き方改革」が進められており、特にメンバー層(アナリスト、コンサルタント、シニアコンサルタント)については長時間労働の削減が図られています。ファームのホワイト化を喜ぶ方が多い一方で、より厳しい環境で成長したいという想いから、他のファームへの転職を選ぶコンサルタントもいます。

その一方で、若手メンバー層の労働環境改善の結果、タスクの巻き取りが発生し、むしろハードワークが常態化しているというマネージャー層の話もあります。そのため、管理職の労働環境が良いファームへ転職するマネージャーも存在します。

コンサルティング業界の変化や各社採用数の拡大、ブティックファームの増加等に伴い、「ファームtoファーム」の転職が増えつつありますが、多くのメリットと同時に注意点もあります。本記事では、コンサルタントが別のコンサルティングファームに転職する際のメリット注意点などについて詳しく解説します。

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目次

ファーム to ファームの転職が増えている理由

近年、コンサルティング業界において「ファーム to ファーム」の転職が増加傾向にあります。その主な要因は、コンサルティング市場の急速な拡大に伴い、あらゆるファームで優秀なコンサルタント人材の確保が困難になっていることにあります。

未経験者の採用も一つの選択肢ではありますが、人材の質の低下によって炎上案件の増加やファームの評判低下などのリスクが伴い、結果的に案件数の減少や組織全体の稼働率の低下を招く可能性があります。そのため、多くのファームでは、未経験者よりも他ファームで一定の経験を積んだコンサルタントを優先的に採用する傾向にあります。

ブティックファームから大手ファームへの転職

特に人材需要の高い大手ファームにおいては、ブティックファームから優秀な人材を積極的に引き抜くケースが増えています。近年、大手ファームではプロジェクトの大規模化や労働環境の改善が進んでいる一方で、若手の成長環境としての魅力が以前ほどではないと指摘されることもあります。

一方で、少人数体制の中で若くしてプロジェクトの最前線に立ち、厳しい環境を乗り越えてきたブティックファーム出身の人材は、主体性が高く、コンサルタントとしての胆力やスキルに優れているケースが多いです。その結果、ブティックファームで数年の経験を積んだ人材に対して、大手ファームから好条件のオファーが提示されることも増えています。

ブティックファーム出身の人材にとっても、大手ファームの幅広いソリューションやトップティア企業の重要プロジェクトへの参画機会、整備された働きやすい環境などに魅力を感じ、転職を選択するケースが増加しています。

大手ファームからブティックファームへの転職

一方で、大手ファームからブティックファームへの転職も増えています。前述のとおり、大手ファームでは働きやすさが向上した反面、「若いうちから厳しい状況下で思い切り仕事をしたい」と考える人材にとっては物足りなさを感じることもあります。

そこで、大手戦略ファーム出身のコンサルタントが立ち上げた少数精鋭のブティックファームに転職し、若くして裁量権と主体性を持ちながら、スキルアップやキャリアアップを目指す人材も増えています。また、大手ファームに不満を感じていなくとも、特定の専門性を高めたい場合には、領域特化型のブティックファームへの転職を選択するケースもあります。

このように、コンサルティング業界では、各ファームの特徴やニーズに合わせた人材の流動化が進んでおり、「ファーム to ファーム」の転職が活発化しています。

ファーム to ファーム転職のメリット

ファーム to ファーム転職のメリット
  • 同じ業界なのでスムーズに馴染みやすい
  • 年収アップやタイトルアップが期待できる
  • 新たな専門性にチャレンジできる
  • 自社事業や投資に取り組むファームで、事業経験を積める可能性も

1. 同じ業界なのでスムーズに馴染みやすい

コンサルティング業界内での転職は、業務内容やスキルセットが基本的に同じであるため、即戦力として活躍できます。また、組織文化や働き方も似ているので、新しい環境に馴染みやすいというメリットがあります。

ただし、ITコンサルから業務コンサル、総合ファームから戦略ファームへの転職など、ファームのカテゴリをまたぐ場合は、論点の抽象度や大きさ、カウンターパートなどが変わるため、適応が必要になる点には注意が必要です。

2. 年収アップやタイトルアップが期待できる

多くのコンサルティングファームでは、優秀なマネージャー層の人材が不足しているため、転職を通じて年収アップのオファーを受けられることがあります。特定のスキルを持つ人材の獲得や、新チームの立ち上げを任せられるリーダーの採用を目的に、他社のコンサルタントを現職よりも高いポジションで迎え入れるケースが見受けられます。実際、多くの場合、転職に伴う年収の増加が実現しています。

また、近年は新興のベンチャーファームに、ランクアップを伴う形で入社するコンサルタントも増加傾向にあります。大手ファームで培ったスキルや経験を武器に、新規事業開発やチーム立ち上げの責任者として活躍の場を広げている方が目立ちます。

3. 新たな専門性にチャレンジできる

ファーム to ファームの転職は、新たな専門性にチャレンジする絶好の機会でもあります。現在のファームでは経験できない業界やファンクションに特化したファームに転職することで、これまでとは異なる専門性を身につけることができます。

特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)やサステナビリティ、ESG(環境・社会・ガバナンス)といった新しい領域に特化したファームが増えてきており、これらの分野でのスキルを磨きたい方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

4. 自社事業や投資に取り組むファームで、事業経験を積める可能性も

コンサルティングファームの中には、自社事業やプリンシパル投資を行っているところがあります。こうしたファームに転職することで、コンサルタントとしてのスキルを活かしつつ、事業会社の経験も積むことができます。

例えば、新興系のコンサルティングファームとして勢いのあるYCPホールディングスでは、子会社を通じた「ALOBABY(アロベビー)」等のパーソナルケアブランドのグローバル展開していたり、動物病院を経営していたりします。

ファーム to ファーム転職の注意点

ファーム to ファーム転職の注意点
  • メンバー層で転職するなら案件の獲得状況に注意
  • マネージャーの場合はKPIに注意
  • 社内業務の量を事前に確認
  • 株式投資などプライベートの副業や趣味への影響
  • 辞めるときは現職ファームとの関係性を大切に

1. メンバー層で転職するなら案件の獲得状況に注意

メンバー層(アナリスト、コンサルタント、シニアコンサルタント)で転職する際は、転職先のファームおよび所属予定のチームにおける案件の獲得状況を確認することが重要です。十分な案件が獲得できていない場合、アベイラブル(待機)状態が続き、キャリアが停滞してしまう可能性があります。転職前に、案件の獲得状況や将来の案件パイプラインについて、転職先のファームから情報を得ておくことをおすすめします。

2. マネージャーの場合はKPIに注意

マネージャー層で転職する場合は、転職先ファームにおける評価指標(KPI)がデリバリー重視なのか、営業重視なのかを確認することが大切です。営業重視のファームであれば、どれほどデリバリーを頑張っても、売上を伸ばせなければ高く評価されません。むしろ現場業務はシニアコンサルタントなどに積極的に任せ、営業活動(PD: Proposal Development)に力を入れる必要があります。転職前に、マネージャーに求められる役割と評価基準を正確に把握しておくことが重要です。

3. 社内業務の量を事前に確認

ファームによっては、提案やデリバリーとは直接関係のない社内業務に多くの時間を割かれるケースがあります。例えば、社内の人材育成や採用活動への参加、パートナーのセミナー資料やホワイトペーパー作成の支援、書籍出版の手伝い、グローバルオフィスとの連携業務などです。

こうした社内業務の量が多いファームでは、デリバリーや営業と並行して社内業務にも多大な時間をとられるため、長時間労働が常態化する可能性があります。転職先のファームにおける社内業務の状況についても、事前に情報を集めておくことが重要です。

4. 株式投資などプライベートの副業や趣味への影響

転職先のファームによっては、プライベートの副業や趣味への影響を考慮する必要があります。特に、Big4(Deloitte、PwC、EY、KPMG)などの大手ファームでは、株式投資に大きな制限が課されることがあります。株式投資が好きだったり、大きな金融資産を運用したりしている方は、転職前に投資に関する社内規定を確認しておくことが重要です。

また、スタートアップ企業の経営を手伝っていた李、実家の事業の取締役を兼任したりしている場合も、そうした副業が転職先のファームで許容されるかどうかを確認する必要があります。加えて、SNSでの実名発信を積極的に行い、一定のフォロワーを持っている方なども、転職先のファームのソーシャルメディアポリシーを事前に確認しておくことをおすすめします。

5. 辞めるときは現職ファームとの関係性を大切に

コンサルティング業界は意外と狭い世界です。今後もコンサルタントとしてキャリアを継続していくのであれば、現職ファームの上司や同僚との関係性を大切にすることが重要です。転職の際は、「飛ぶ鳥跡を濁さず」の心構えを持ち、丁寧に退職の意思を伝えることが求められます。

また、転職先のファームへの同僚の引き抜きは避けるべきです。多くの場合、退職時の誓約書において、退職後1年間は同僚を誘うことが禁止されています。この規定に反した場合、損害賠償に発展する可能性もあるため、十分な注意が必要です。

ファーム to ファーム転職を成功させるためのポイント

ファーム to ファーム転職を成功させるためのポイント
  • 転職エージェントを活用する
  • 現職ファームでの実績と専門性をアピール
  • 転職後のキャリアプランを明確に持つ

1. 転職エージェントを活用する

ファーム to ファームの転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することが有効です。コンサルタントに特化した転職エージェントであれば、各ファームの詳細な情報を持っていることが多く、自身のスキルセットやキャリアビジョンに合ったファームを紹介してくれます。また、年収交渉やオファー条件の調整なども、エージェントを通じて行うことができます。

特に、ファームごとの採用基準やカルチャーの違いを理解している転職エージェントであれば、ミスマッチを防ぎ、スムーズな転職を実現できる可能性が高まります。転職活動を始める際は、複数の転職エージェントに登録し、自身の市場価値や転職先の選択肢について情報を収集することをおすすめします。

なお、転職エージェントについてはコンサルタントの転職支援実績が豊富な会社を選ぶましょう。多忙のなコンサルタントの事を理解して、無理のない転職スケジュールや自己アピールの方法などを丁寧にサポートしてくれるはずです。

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2. 現職ファームでの実績と専門性をアピール

ファーム to ファームの転職では、現職ファームでの実績と専門性をアピールすることが重要です。特に、他ファームでは経験できないようなユニークな案件や、高い専門性が求められる案件での実績があれば、転職先のファームでも高く評価されます。

また、現職ファームでの人事評価や360度評価の結果も、転職先のファームにアピールするための材料になります。高い評価を得ていることを示すことで、転職先のファームからの期待値を高めることができます。

加えて、現職ファームでの社内活動や研修での講師経験、社外での講演実績なども、専門性の高さを示すためのアピールポイントになります。こうした実績を転職活動の際に積極的にPRすることで、転職先のファームからの評価を高めることができるでしょう。

3. 転職後のキャリアプランを明確に持つ

ファーム to ファームの転職では、転職後のキャリアプランを明確に持つことが重要です。転職先のファームで、どのようなキャリアを歩みたいのか、そのためにはどのようなスキルを身につける必要があるのかを明確にしておくことで、転職後のキャリア形成がスムーズになります。

また、転職先のファームでのキャリアプランを転職活動の際に伝えることで、自身の志向性や将来のビジョンを転職先のファームにアピールすることもできます。転職先のファームとしても、長期的な視点で活躍が期待できる人材を採用したいと考えているため、明確なキャリアプランを持つ候補者は評価されやすいでしょう。

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