MA（マーケティングオートメーション）のフリーコンサル案件でおすすめのエージェント3選

コンサルティングファームやSIer、ITベンダー、営業・マーケティング支援会社など、様々な業界でMA（マーケティングオートメーション）の専門知識と実務経験を積んだ方々の中には、フリーランスとしての独立を視野に入れている方も少なくありません。

現在、Salesforce Marketing CloudやSalesforce Account Engagement（旧Pardot）、Adobe Marketo Engage、Hubspot Marketing Hub、KARTE、SATORIといった主要なマーケティングオートメーションツールについて、導入から運用支援まで、フリーランスコンサルタントの経験と知見を必要とする案件が数多く存在しています。

ただし、フリーランスへの第一歩を踏み出すにあたり、MA（マーケティングオートメーション）関連案件を豊富に取り扱い、魅力的な条件の案件を紹介してくれる信頼できるエージェントを見つけることに苦心される方も多いようです。

そこで本記事では、MA（マーケティングオートメーション）フリーコンサルに対する市場の需要動向から、実際の案件事例、そして厳選したおすすめの案件紹介エージェントまで、詳細に解説していきます。

MA（マーケティングオートメーション）フリーコンサルの需要状況

国内のMA（マーケティングオートメーション）市場は拡大中

独立系ITコンサルティング・調査会社である株式会社アイ・ティ・アールの調査によれば、国内のマーケティングオートメーション市場は年平均成長率12%という力強い成長を続けています。

出典：ITR プレスリリース 

2010年代から大企業を中心に普及し始めたマーケティングオートメーションは、現在では大手企業での活用が一般的となり、さらに地方企業や中小企業へと着実に浸透の裾野を広げています。

フリーコンサルによるMA導入・活用支援へのニーズは高い

マーケティングオートメーションは、企業のマーケティング活動の効率化と顧客体験の向上に大きく貢献する有用なツールです。しかし、その導入・活用には以下のような多岐にわたる課題が存在します：

マーケティングオートメーション導入・運用における課題

1. 顧客体験（Customer Experience）の設計
   • 企業のマーケティング戦略（目的やゴール）の明確化
   • 理想とする顧客体験の綿密な設計
   • 戦略実現手段としてのMA位置付けと活用計画
2. 適切なMAツール選定
   • 多様なツールの機能比較と検討
   • 企業のニーズと予算の適合性評価
   • 既存IT環境との親和性確認
3. プロセス設計と最適化
   • リード獲得からセールス連携までの一貫したフロー設計
   • スコアリング基準の確立
   • ナーチャリングプロセスの最適化
   • 現状分析に基づく実効性の高いワークフロー構築
4. システム連携と運用体制の確立
   • CRM、ERPなどの既存システムとのデータ連携
   • コンテンツ作成とシナリオのPDCA運用体制構築
   • KPI設計とパフォーマンス分析の実施体制整備

これらの複雑な課題に対して、自社リソースだけでの解決が困難なケースも多く、MAツールの導入・運用支援をコンサルティング会社に依頼する企業は少なくありません。こうした背景から、マーケティングオートメーションの専門知識と実務経験を持つフリーランスコンサルタントへの需要は、着実に増加しています。

MA（マーケティングオートメーション）フリーコンサルの案件例

マーケティングオートメーション関連のフリーコンサル案件は、主に以下の3つの観点で分類することができます。

• フェーズ（導入 or 運用）
• クライアント業種：B2C or B2B
• 対象MAツール

フェーズ（導入 or 運用）別のフリーコンサル向けMA案件例

クライアント業種：B2C or B2B別のフリーコンサル向けMA案件例

対象MAツール別のフリーコンサル向けMA案件例

参考：案件情報はフリーコンサルタント.jp のウェブサイト公開案件情報より

MA（マーケティングオートメーション）フリーコンサルの年収

MA（マーケティングオートメーション）関連の案件における月額報酬単価は、案件例で示した通り90万円から170万円程度の幅があります。これを年収ベースで考えると、稼働率100%の場合、下記のような収入が見込めます：

案件の種類によって単価に大きな差が生じる傾向があり、特に以下のような上流案件で高単価となることが多いです：

• マーケティング戦略立案
• 顧客体験設計
• MAツール選定プロジェクト
• シナリオ設計
• 大規模プロジェクトのPM案件

一方、運用改善などの実務的な案件は、比較的単価が抑えめとなる傾向にあります。そのため、より高い報酬を目指す場合は、戦略的な上流工程の案件を重点的に選択することが有効です。また、複数案件を並行して受注することで、さらなる収入の向上も可能です。

MA導入・運用支援のフリーコンサル案件紹介でおすすめのエージェント3選

フリーコンサルタント.jp

サービス名：	フリーコンサルタント.jp
運営会社：	株式会社みらいワークス
得意領域：	戦略/業務・IT/DX
おすすめ利用者：	コンサル出身者、SIer出身者、事業会社出身者
公式サイト：	https://freeconsultant.jp/

フリーコンサルタント.jpのMA導入・運用支援案件例

ハイパフォコンサル

サービス名：	ハイパフォコンサル
運営会社：	INTLOOP株式会社
得意領域：	IT/DX（特にPMO） ※案件数が多いので、他領域の案件も豊富
おすすめ利用者：	コンサル出身者、SIer出身者、事業会社出身者
公式サイト：	https://www.high-performer.jp/consultant/

ハイパフォコンサルのMA導入・運用支援案件例

POD（Professionals On Demand）

サービス名：	POD
運営会社：	ランサーズ株式会社
得意領域：	戦略/業務・IT/DX
おすすめ利用者：	コンサル出身者、SIer出身者、事業会社出身者
公式サイト：	https://pod.jp/

PODのMA導入・運用支援案件例

マーケティングオートメーションのフリーコンサルに必要な経験・資格

マーケティングオートメーション案件のデリバリー経験

フリーランスコンサルタントとしてマーケティングオートメーション案件を受注していくためには、実践的な導入・運用経験が必要不可欠となります。

コンサルタントとしての経験を持つ方であれば、複数企業における導入支援の実績に加え、シナリオ設計やスコアリング、メールマーケティング、SFA/CRM連携などの幅広い知見を有していることが、案件獲得の大きな強みとなります。

一方、実務者としてマーケティングオートメーションの運用を担ってきた方の場合も、豊富な運用年数や効果的な活用実績、ベストプラクティスの体系的な理解があれば、同様に高い案件獲得の可能性が見込めます。

いずれの場合も、まずは案件紹介エージェントに登録し、非公開案件も含めた市場の案件状況や単価水準を把握することから始めるのが賢明でしょう。

マーケティングオートメーション関連の資格

Salesforce Marketing CloudやAdobe Marketo Engageなどの代表的なMAツールの認定資格を持っていることで、客観的にスキルや経験を示すことができます。特に所属組織による信用担保が難しいフリーランスの立場では、こうした公式認定資格が信頼性を示す有力な武器となります。

Salesforce マーケター	Marketing Cloud アドミニストレーター Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト Marketing Cloud コンサルタント Marketing Cloud デベロッパー Marketing Cloud メールスペシャリスト
Adobe Marketo Engage	Adobe Marketo Engage Certified Practitioner Professional – Japanese Adobe Marketo Engage Business Practitioner Expert – Japanese Adobe Marketo Engage Architect Master

参考：セールスフォース Trailhead 
参考：Adobe Digital Experience Certification Program