フリーランスコンサルタントにおすすめの会計ソフトを紹介
フリーランスコンサルタントとして独立を検討している方や独立の準備を進めている方の中には、「会計ソフト」を利用すべきか、利用するのであればどのソフトを契約するかについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
フリーランスコンサルタントとして独立後は、事業の経営状況の把握や確定申告に向けた準備のため、日々の売上や経費利用について帳簿付けをする必要があります。その際、会計ソフトがあれば面倒な帳簿づけを効率化・自動化してくれるため、経理や確定申告の負担を大きく軽減することができます。
特に最近は、「freee」や「弥生会計」等、安価で使いやすく、個人事業主・フリーランスの方でも契約しやすい製品があります。
本記事では、フリーランスのコンサルタントの方向けに、「会計ソフトを利用するメリット」「会計ソフトの選び方」「オススメのクラウド会計ソフト」について紹介します。
- フリーランスコンサルタントが会計ソフトを利用するメリットが分かる
- フリーコンサル視点での会計ソフトの選び方が分かる
- オススメのクラウド会計ソフトが分かる
フリーランスコンサルタント完全ガイド
フリーランスのコンサルタントとして独立・成功するために知っておくべきことを網羅。フリーコンサルの始め方・開業から案件獲得までの流れ・エージェントの選び方などを知りたい方は、「【完全ガイド】フリーコンサルの始め方や案件獲得のポイントを徹底解説」も合わせてご覧ください。
おすすめの案件マッチングサービス・エージェント
自身に合った案件紹介サービスを探している方は、「【61社徹底比較】フリーコンサル向けの案件マッチング・エージェントおすすめ」も合わせてご覧ください。
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会計ソフトとは?
会計ソフトとは、日々の経理業務や年度末の確定申告作業を自動化・効率化してくれるソフトです。
紙や表計算ソフト(Excel等)で帳簿を作成・管理する場合、簿記の知識や経験を持った人が必要でしたが、会計ソフトを利用することで、簿記の知識がなくても手順に沿って入力するだけで、簡単に会計処理をすることができます。紙やExcelと比較して、人為的なミスも防ぎやすいため、経理品質の向上や業務効率化にも繋がり、フリーランスや個人事業主にとっては必要不可欠なものといえるでしょう。
一般的に、会計ソフトには以下のような機能があります。
- 自動仕分け
- 領収書やレシートのスキャン(読み取り)
- 銀行口座やクレジットカードとの連携(自動データ反映)
- 財務諸表や帳簿などのレポートの自動作成
- 確定申告書類の自動作成
- 法改正に合わせた機能アップデート
フリーランスコンサルタントが会計ソフトを使うメリット
フリーランスのコンサルタントが会計ソフトを利用するメリットは以下の5点です。
- 確定申告書類をスムーズに作成できる
- 経理作業を効率化できる
- 事業の財務状況を可視化できる
- 簿記の知識が無くても使える
- コストを削減できる
確定申告書類をスムーズに作成できる
会計ソフトを利用するメリットの1つが、確定申告に必要な書類をスピーディかつ簡単に作成できることです。
例えば、青色申告(65万円控除)を行う場合、以下のような書類の作成や提出が必要となります。
- 確定申告書B
- 青色申告決算書(貸借対照表、損益計算書)
- 仕訳帳
- 総勘定元帳
上記の帳簿を定められたフォーマットに従って複式簿記で作成する必要があり、その作成には非常に手間がかかります。
しかし、日ごろから会計ソフトに帳簿データを入力していれば、そのデータをもとに年間の売上・経費・所得などを自動で計算し、確定申告書を作成してくれます。
また、クラウド会計ソフトであれば、作成した確定申告書をそのままオンラインで税務署に提出することも可能なため、提出のために税務署の窓口を訪問したり、郵送で送ったりする手間が省けます。
電子申告は、青色申告で最大の控除である65万円控除を受けるために必要なため、そういった観点でも会計ソフトを利用するメリットは大きいです。
経理作業を効率化できる
会計ソフトを利用すべき理由として、経理作業が効率化できるというメリットが挙げられます。
前述のとおり、会計ソフトには事業用銀行口座や事業用クレジットカードと連携し、入手金情報や決済情報をリアルタイムに自動反映してくれる製品もあります。このような製品を利用することで、コンサルティングワークで多忙なフリーランスコンサルタントの方でも、経理作業を貯め込んでしまうことも減るでしょう。
フリーランスコンサルタントとして独立後、もっともリソースを使うべきは案件の獲得やデリバリーであり、経理作業は会計ソフトを利用して可能な限り効率化すべきです。
事業の財務状況を可視化できる
会計ソフトを利用することで、売上や経費などのデータがダッシュボード上で自動でグラフ化されるため、お金の流れが一目で分かります。
簿記の知識が無くても使える
会計ソフトでは、帳簿入力する際の補助機能などもあり、簿記の知識がない人でも複式簿記に対応できるようになっています。自動仕分け機能がある製品では、勘定科目まで自動で付与してくれるため、経理・会計の初心者であっても誤った仕訳をしてしまうリスクが小さくなります。
また法改正があった際も、クラウド会計ソフトなどはすぐに対応するため、最新の法規制に則った形で、帳簿を作成することができます。
コストを削減できる
経理・確定申告などの作業は会計士や税理士のようなプロに依頼することも可能です。ただし、会計士や税理士に頼むには年間で数十万円の費用がかかります。
一方で、会計ソフトであれば年間1万円程度から利用できるクラウド会計ソフトが多いため、コストを抑えることができます。
特にフリーランスコンサルタントの場合は、「売上については毎月コンサルティングフィーを計上、経費については仕入等がないため精算自体があまりない」という方も多いため、プロに頼むほどではない場合もあるでしょう。また、独立直後の方やいつまでフリーコンサルとして働くか分からない方も、税理士などと契約を結ぶには抵抗があるかもしれません。その場合は会計ソフトを検討すべきでしょう。
なお会計ソフトで帳簿を作成しておくことで、しばらくして税理士などに依頼することになった場合に、スムーズに引き継ぎできるという点もメリットの1つです。
フリーランスコンサルタントが会計ソフトの選び方
クラウド会計ソフトとインストール型会計ソフトのどちらを選ぶべきか?
結論、フリーランスコンサルタントは、「クラウド会計ソフト」を選ぶべきでしょう。
インストール型には動作の安定性やオフラインでも利用できるなどの利点はあるものの、フリーランスコンサルタントにとっては、機能性やコストパフォーマンスに優れたクラウド会計ソフトを利用し、経理・会計業務を効率化できることの方が重要です。
\クラウド型とインストール型の違い/
クラウド型 | インストール型 | |
---|---|---|
料金支払い | サブスク(月契約や年間契約) | 買い切り+更新費用 |
インストール | 不要 | 必要 |
対応デバイス | パソコン・スマホ | パソコン(Windowsのみ対応が多い) |
自動仕分け | 対応 | 非対応 |
口座・クレカ連携 | 対応 | 非対応 |
データ保存先 | クラウド上 | ローカルディスク |
アップデート | 自動(常に最新) | 手動 |
クラウド会計ソフトの方が業務効率化しやすい
クラウド会計ソフトには銀行口座やクレカとの自動連携や自動仕分けなどの経理業務を効率化するための機能が豊富に備わっていますが、インストール型の会計ソフトの場合はこのような機能がついていないことが多いです。
フリーランスコンサルタントが会計ソフトを利用する最大の理由は、業務を効率化し、コンサルティングワークに出来るだけ時間を割けるようにすることであるため、クラウド会計ソフトを選ぶべきです。
クラウド会計ソフトは常に最新の機能を利用できる
クラウド会計ソフトは常に最新版のサービスを利用することができます。一方で、インストール型の場合は、配信された最新版を自身でインストールする必要があります。
法改正等に合わせてアップデートされた機能などを手間なく利用できるという点でも、フリーランスコンサルタントはクラウド会計ソフトを選ぶべきでしょう。
クラウド会計ソフトは不明点を解決しやすい
クラウド会計ソフトは、ウェブサイト上でビデオやウェブ記事などの数多くのサポートコンテンツを公開しています。また、会計ソフトのユーザーがアップロードしている解説記事なども多数存在します。そのため、仕訳方法などで迷った際などにウェブで簡単に情報を見つけられることも多いです。
無料と有料のどちらを選ぶべきか?
結論、フリーランスコンサルタントは、「有料」のクラウド会計ソフトを選ぶべきでしょう。
無料ソフトは業務効率化の機能が不十分
広告料などで運営されている、無料のクラウド会計ソフトも存在していますが、こういったソフトは口座連携や自動仕分けなどの機能が備わっていないことが多く、業務効率化の効果を十分に得ることができません。
フリーランスコンサルタントは月額単価が100万円を超えることが一般的なため、クラウド会計ソフトの年会費1万円程度はそれほど大きな負担にはならないでしょう。せっかく導入するのであれば、有料のクラウド会計ソフトを利用し、可能な限り経理・会計にかかる手間を削減することをおすすめします。
クラウド会計ソフトの費用は経費計上できる
クラウド会計ソフトの利用料は「通信費」として経費計上することが可能です。経費にすることで、課税所得をおさえ、所得税を減らすことができます。
事業用銀行口座・クレジットカードとの連携性に注意
クラウド会計ソフトを選ぶ際に「自身が利用している/利用予定の事業用銀行口座や事業用クレジットカードと連携可能か」については注意が必要です。クラウド会計ソフトによって、連携できる口座やカードに違いがあります。万一、連携できない組み合わせを選んでしまった場合、経理処理を最大限効率化することができません。
クラウド会計ソフトは、事業用銀行口座・事業用クレジットカードと一体で選ぶようにしましょう。
フリーランスコンサルタントにオススメのクラウド会計ソフト
マネーフォワード クラウド確定申告
パーソナルミニ | パーソナル | パーソナルプラス | |
---|---|---|---|
年額 | 10,800円/年 | 15,360円/年 | 35,760円/年 |
口座・クレカ連携 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動仕分け | 〇 | 〇 | 〇 |
レシートスキャン | 〇 | 〇 | 〇 |
確定申告書類作成・提出 | 〇 | 〇 | 〇 |
消費税の集計・申告 | ― | 〇 | 〇 |
経営状況レポート | ― | 〇 | 〇 |
電話サポート(操作) | ― | ― | 〇 |
やよいの青色申告オンライン
セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
---|---|---|---|
年額 | 10,300円/年 | 17,250円/年 | 30,000円/年 |
口座・クレカ連携 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動仕分け | 〇 | 〇 | 〇 |
レシートスキャン | 〇 | 〇 | 〇 |
確定申告書類作成・提出 | 〇 | 〇 | 〇 |
消費税の集計・申告 | 〇 | 〇 | 〇 |
メール・電話サポート | ― | 〇 | 〇 |
経理・確定申告相談 | ― | ― | 〇 |
freee会計
スターター | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
年額 | 11,760円/年 | 23,760円/年 | 39,800円/年 |
口座・クレカ連携 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動仕分け | 〇 | 〇 | 〇 |
レシートスキャン | 〇 | 〇 | 〇 |
確定申告書類作成・提出 | 〇 | 〇 | 〇 |
消費税の集計・申告 | ― | 〇 | 〇 |
メールサポート | 〇 | 〇 | 〇 |
電話サポート | ― | ― | 〇 |
税務調査サポート補償 | ― | ― | 〇 |