【おすすめ3選】SAPフリーコンサル向けの案件仲介エージェント|年収相場や将来性も解説

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SAPは、世界中で最もシェアの高いERP(Enterprise Resource Planning)製品であり、日本国内でも2,000社以上の企業に導入されています。

SAPは、企業の経営資源である「ヒト・モノ・カネ」に関する情報を一元管理することで、業務や経営の効率化を実現する極めて重要な基幹システムです。そのため、SAPの導入や更新を行う際には、SAPの認定資格を持ち、専門知識を有する人材や企業のサポートが不可欠となります。

近年、SAP人材に対する需給がひっ迫する中で、SAPの専門性や経験を有するコンサルタントが独立し、「フリーランスのSAPコンサルタント」として活躍するケースが増加しています。

本記事では、「SAPフリーコンサルにおすすめの案件紹介サービス」「SAPフリーコンサルの将来性」「SAPフリーコンサルの報酬・年収相場」「独立に必要なスキルや経験」などについて詳しく解説します。

\ 本記事で分かること /
  1. SAPフリーコンサルの働き方案件の特徴年収相場が分かる
  2. SAPフリーコンサルが登録すべき案件紹介サービスが分かる
  3. 独立のメリデメや成功のポイント独立するためのステップが分かる

フリーランスコンサルタント完全ガイド

フリーランスのコンサルタントとして独立・成功するために知っておくべきことを網羅。フリーコンサルの始め方・開業から案件獲得までの流れ・エージェントの選び方などを知りたい方は、【完全ガイド】フリーコンサルの始め方や案件獲得のポイントを徹底解説も合わせてご覧ください。

おすすめの案件仲介・マッチングサービス

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目次

SAPフリーランスコンサルタントの仕事内容

SAPフリーコンサルの仕事内容

SAPフリーランスコンサルタントは、独立した個人のコンサルタントとして、企業のSAPの導入や更改・移行を支援するSAPの専門家です。

SAPフリーランスコンサルタントは、企業のSAPプロジェクトにおいて、要件定義や設計・開発、テスト、運用設計などをサポートし、プロジェクトの成功を支援します。

SAPフリーランスコンサルタントの仕事内容は大きく4つに分類することができます。

役割役割
アプリケーションコンサルタント会計(FI・CO)、在庫・購買管理(MM)、販売管理(SD)などの各業務領域の専門家として、業務設計やSAPモジュールの導入を支援
デベロップメントコンサルタントABAPと呼ばれるSAP開発専用の言語を用いて、企業のビジネス要件に合わせたSAP製品のカスタマイズ、機能拡張、開発を実施
テクノロジーコンサルタントSAPアプリケーションの運用に必要なサーバやデータベースの稼働管理、運用管理などのインフラ面からSAP導入を支援
PM/PMOSAP導入プロジェクトの計画策定、進捗管理、課題管理、成果物の品質確認、ステークホルダー間の調整などを行い、プロジェクトの円滑な推進を支援

SAPフリーランスコンサルタントの働き方

SAPフリーコンサルの働き方

フリーランスのSAPコンサルタントは、「事業会社直下型」「コンサル・SIer直下型(サブコン型)」のいずれかの形で、コンサルティングプロジェクトに参画します。

フリーランスSAPコンサルのPJ参画方法

エンドクライアント直下の事業会社直下型

事業会社直下型では、フリーランスのSAPコンサルタントが事業会社のSAP導入・移行プロジェクトに、メンバーの1人として直接参画します。ユーザー側PMOとしてプロジェクトのQCDや開発ベンダーをコントロールする役割などを、社員を代替する形で実施します。

コンサルティングファーム・SIer直下型

コンサルティングファーム・ベンダー直下型では、フリーランスのSAPコンサルタントが大手コンサルティングファームやSIerが事業会社から受注したSAP導入・移行プロジェクトに、1メンバーとして参画します。システム開発案件においてベンダー側のメンバーとして、特定のモジュールの要件定義や開発をリードしたり、ベンダー側PMOとしてプロジェクト全体の管理をしたりします。この働き方は、コンサルティングファームやSIerに勤めている時とあまり変わりません。

SAPフリーランスコンサルタントの将来性

SAPフリーランスコンサルタントの将来性

SAPフリーランスコンサルタントは、現在非常に高い需要があり、他のフリーランスコンサルタントと比較しても好条件・高単価の案件を獲得しやすい状況にあります。今後もこの傾向は続くと予想され、SAPフリーランスコンサルタントの将来性は明るいと言えるでしょう。

2027年問題に起因するSAP更改/移行ニーズ

SAP人材への需要が拡大していく理由の一つに、「2027年問題」に起因するSAPの更新・移行ニーズの増加が挙げられます。多くの企業がSAPを導入している中、SAP社が提供する「SAP ERP 6.0」の標準保守が2027年末に終了するという問題に直面しています。

対象製品を利用している企業は、最新の基幹システムパッケージである「SAP S/4HANA」への移行などが必要となるため、様々な企業でSAP更新・移行プロジェクトが立ち上がっています。

2027年の期限に向けて、今後さらにSAP更新・移行を支援するSAP人材へのニーズが高まることが予想されます。このような状況の中、SAPフリーランスコンサルタントの活躍の場はさらに拡大していくでしょう。

そもそもERP市場は成長している

日本国内におけるERP市場の売上金額は、2024年度に2,070億円に達すると推定されていますが、2026年度にはさらに2,420億円まで拡大することが見込まれています。

国内ERP市場規模

出所:ITRレポートライブラリ(ITR Market View:ERP市場2023)

このようなERP市場の成長は、以下のような要因によるものと考えられます。

  • デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速
    • 企業がDXを推進する中で、基幹システムの刷新・強化が重要な課題となっています。
  • グローバル化への対応
    • 海外展開を進める企業が増える中、グローバルな業務標準化や情報連携の必要性が高まっています。
  • クラウド化の進展
    • クラウドERPの導入が進むことで、より多くの企業がERPを利用しやすくなっています。

ERP市場の拡大に伴い、SAPを導入する企業も増加すると予想されます。ERP市場の成長とSAP導入の拡大は、SAPフリーランスコンサルタントにとって追い風となるでしょう。新規導入プロジェクトや、既存システムの更新・移行プロジェクトなど、SAPフリーランスコンサルタントの活躍の場が広がっていくと予想されます。

中小企業向けのERP市場も拡大する可能性

SAPは、大企業だけでなく中堅・中小企業にも積極的に導入されています。実際、SAPの顧客の50%以上が年商500億円未満の中堅・中小企業です。

SAPは、中堅・中小企業 (SMB) 向けに設計された「SAP Business One」を提供しており、今後もデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める中堅・中小企業への導入が加速することが予想されます。中堅・中小企業におけるSAP導入の増加に伴い、SAPフリーランスコンサルタントへの需要もさらに高まっていくことが予想されます。

SAPフリーランスコンサルタントの年収相場

SAPフリーコンサルの報酬・年収相場

SAPフリーランスコンサルタントの月額報酬単価は、平均して約170万円が相場となっています。SAP人材の需要が供給を上回っている現状において、SAP案件の月額報酬単価は、他のフリーランスコンサルタント向け案件と比較しても高い水準にあります。

特に、英語対応が求められるグローバルロールアウト案件や、大規模プロジェクトのプロジェクトマネージャー(PM)を募集する案件では、月額報酬単価が200万円~250万円程度になることも珍しくありません。

仮に、月額報酬が170万円で、1年間の長期プロジェクトに従事した場合、年収は2,000万円を超える計算になります。

フリーコンサルの詳細な単価相場が気になる方は、こちらの記事もご覧ください。

SAPフリーランスコンサルタントの案件例

SAPフリーコンサルの案件例

\クリックして各モジュールの案件例を確認!/

FI(Financial accounting)

財務会計用モジュール

主要な会計情報を管理し、貸借対照表・損益計算書などの財務諸表を作成します。

FI|案件例
テーマS/4HANA Cloud導入PJのFI領域支援
単価~250万円/月
案件内容SAP S/4HANA導入PJにおいて、債権債務領域の支援
Fit to standardアプローチに基づく要件定義
基本設計/標準機能とアドオン開発の切り分け

CO(Controling)

管理会計用モジュール

費用や利益の管理、予算比較など、各部門やプロジェクトの原価管理を行います。

CO|案件例
テーマSAP導入PJの要件定義(FI/CO)
単価~200万円/月
案件内容自動車メーカーへのSAP導入プロジェクト支援
複数のシステムをSAP/S4 HANAに統合し、業務プロセス・ガバナンスを標準化
要件定義フェーズを実施

SD(Sales and Distribution)

販売管理用モジュール

企業の販売、出荷、請求プロセスの管理と最適化を行います。

SD|案件例
テーマ大手メーカー向けグローバル企業SAP導入PJ(SDモジュール担当)
単価~180万円/月
案件内容大手工作機械メーカー向けグローバル企業SAP導入PJ
SAPのグローバルテンプレートをベースに日本側で追加検討実施
米国側の要件整理内容をもとに日本テンプレートとの整合確認・調整

MM(Material Management)

在庫購買管理用モジュール

「発注依頼」、「購買発注」、「入庫」、「請求書照合」などの購買管理や工場や事業所ごとの在庫管理を行います。

MM|案件例
テーマSAP S/4 HANA導入PJのMM担当
単価~160万円/月
案件内容大手製造業向けS/4の2次稼働工場への展開PJ
2次展開で2027年まで段階的に本番稼働
MM領域のコンサルティング支援

WM(Warehouse Management)

倉庫管理用モジュール

出庫や入庫、倉庫内での在庫の移動を把握し、棚番レベルでの品目の保管管理を行います。

WM|案件例
テーマSAP 導入EWMコンサル支援/製造
単価~150万円/月
案件内容医薬品会社におけるSAPロジスティクス領域の支援
EWM領域を担当
クライアント向け資料の作成

PP(Production and Planning)

生産計画・生産管理用モジュール

生産計画から製造実行、生産性分析までの一連の生産プロセスをサポートし、企業の生産効率と在庫管理の最適化を行います。

PP|案件例
テーマS/4HANA PPモジュール追加導入支援
単価~170万円/月
案件内容大手化学メーカー向けSAP PPモジュールの追加導入支援
導入済のS/4HANAへ新たにPPモジュールを導入
要件定義、パラメータ設計、コード設計、ジョブ設計、権限設計等を実施

HR(Human Resources)

人事管理用のモジュール

コア人事・給与計算、勤務時間・勤怠管理、タレントマネジメント、従業員エクスペリエンス管理、人事アナリティクスなどを行います。

HR|案件例
テーマHRシステムのグローバル統合PJT支援
単価~160万円/月
案件内容PSモジュールメンバーとして、統合テスト・運用テストの実行支援
発生した不具合の原因調査、対策検討/立案の実行支援
発生した不具合対策の外部設計、開発者への仕様説明、受入れ検証の実行支援

PS(Project System)

プロジェクト管理用モジュール

プロジェクトの構造化から計画、実行、プロジェクト完了までプロジェクトを管理します。

PS|案件例
テーマ【SAP/PS】SAP導入PJコンサルタント
単価~120万円/月
案件内容PSモジュールメンバーとして、統合テスト・運用テストの実行支援
発生した不具合の原因調査、対策検討/立案の実行支援
発生した不具合対策の外部設計、開発者への仕様説明、受入れ検証の実行支援

SAPフリーコンサルにおすすめの案件紹介サービス

フリーランスのSAPコンサルタントにおすすめのエージェント

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High Performer Consultant

High Performer Consultant
サービス名:
運営会社:INTLOOP株式会社
サービスの特徴
  • フリーランスコンサルタント向けの案件紹介を20年行なっているINTLOOP社が提供する案件仲介サービス
  • PMO案件が全体の60%を占めており、テクノロジー・システム領域のPM/PMO経験者に適した案件が多い
  • 業界最速水準の月末締翌月15日払いの支払いサイト

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BTCエージェント for コンサルタント

BTCエージェントのサービス画像
サービス名:
運営会社:株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング
サービスの特徴
  • 世界50か国以上で事業を展開する欧州最大のコンサルティングファーム「Capgemini」の子会社が運営するフリーコンサル向けの案件仲介サービス。
  • 運営元のBTCは数多くの大手クライアントやメガベンチャーとの付き合いがあり、
    非公開の独自案件を多数保有
  • フリーランスPMO・ITコンサルタント専門のため、システムプロジェクトのPMO案件を希望するコンサルタントなどは自分に合った案件を見つけやすい。
  • 定期的なフォローやクライアントからの評価フィードバックを実施し、
    クライアントと直接相談しづらい問題や金額交渉等も仲介して解決してくれる。

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デジタル人材バンク

デジタル人材バンクのサービス画像
サービス名:
運営会社:株式会社クラウド人材バンク
サービスの特徴
  • DXやデジタル化案件に特化して案件を集めており、「一部上場企業」から「億単位の調達を実施したスタートアップ」まで様々な規模の企業の案件が揃う。
  • 経営コンサルタントとしての経験豊富なエージェントが、クライアントから直接取ってきた高単価な案件が多く、平均人月単価は193万円

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foRPRO

foRPROのサービス画像
サービス名:
運営会社:株式会社Regrit Partners
サービスの特徴
  • 2017年創業で急成長中のコンサルティングファームRegrit Partnersが運営
  • DX関連プロジェクト特化型のフリーコンサル向け案件仲介サービスのため、
    DX構想策定からデジタルツール導入などのDX関連の案件を多数保有。
  • 非公開プライム案件を取り揃えており、高単価案件(案件平均単価150~200万円)が豊富。

\マッチングの高さや手厚いフォローアップが魅力!/

アビリティクラウド

アビリティクラウド
サービス名:
運営会社:イグニション・ポイント フォース株式会社
サービスの特徴
  • 2014年創業のコンサルティングおよびスタートアップ投資事業を行うイグニション・ポイント(2022年に電通グループに参画)の子会社が運営するフリーランスコンサルタント向けの
    案件仲介サービス。
  • イグニション・ポイントの顧客ネットワークを活用し、150~200万円前後の高単価な
    プライム案件を多数保有

\親会社が直請けしたプライム案件が豊富!/

プロフェッショナルハブ

プロフェッショナルハブのウェブサイト画像
サービス名:
運営会社:株式会社エル・ティー・エス リンク
サービスの特徴
  • 東証プライム上場のコンサルティング会社である親会社」が持つネットワークを用いて、
    様々なテーマの独自案件を多数保有。
  • 大手事業会社やコンサルティングファーム、SIerからプライム案件を仕入れており、
    高単価の案件をとりそろえている。
  • 勉強会や研修を通してスキルや知見の幅を拡げる機会も提供。

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CONSULTANT DATA BANK

CONSULTANT DATA BANKのサービス画像
サービス名:
運営会社:KICK ZA ISSUE 株式会社
サービスの特徴
  • マッチングプラットフォーム型のサービスで、クライアントと直接契約が可能。
  • クライアント側が有料会員の場合は仲介手数料がかからず、完全無料で案件獲得可能
  • 1時間のスポット案件から長期間のプロジェクトまで、様々な案件が掲載。
  • コンサルタント同士のナレッジシェアや仕事の発注など、フリーコンサル同士が交流・協業できるSNS機能が利用可能。

\スポット案件や副業案件の豊富!/

SAPコンサルタントが独立するメリット

SAPコンサルタントがフリーランスになるメリット
\SAPコンサルタントがフリーランスになるメリット
  • 年収1,500~2,000万円以上の高収入を目指せる
  • 柔軟な働き方が可能
  • 様々なSAPコンサルタントと協働できる

年収1,500~2,000万円以上の高収入を目指せる

SAPコンサルタントが独立する最大のメリットの一つは、高収入を得られる可能性が高いことです。国内のSAP人材は需要に対して供給が不足しているため、SAPフリーランス案件の単価が高騰しています。

一般的に、月額報酬単価は150~200万円程度の案件を狙うことができるため、年収1,500~2,000万円以上の達成も現実的な目標といえます。

柔軟な働き方が可能

フリーランスのSAPコンサルタントとして独立すると、働く場所や時間を自分で選択できることもあるため、自身の家庭の状況やプライベートの趣味に合わせて、柔軟に働くことが可能です。

案件ごとに勤務形態として「常駐」、「リモート+出社」、「フルリモート」のいずれかが指定されているため、自身の希望に合った勤務形態の案件を選ぶことで、ワークライフバランスを保ちながら、効率的に業務を遂行することができます。

様々なSAPコンサルタントと協働できる

SAPフリーランスコンサルタントとして独立することで、様々なSAPコンサルタントと協働する機会が得られます。プロジェクトによっては、発注元のコンサルティングファームやSIerに所属するSAPコンサルタントだけでなく、他のフリーランスのSAPコンサルタントとチームを組んで業務を行うこともあります。自身にはない専門性やスキルを持っているSAPコンサルタントと出会うことで、視野が広がったり、モチベーションが高まったりするでしょう。

特に、フリーランス同士の協働は、単なる業務上の関係にとどまらず、将来的なパートナーシップにつながる可能性があります。同じフリーランスとして、互いの強みを活かし合える関係を築くことで、より大きなプロジェクトにチャレンジしたり、共同で事業を立ち上げたりすることもできるでしょう。

SAPコンサルタントが独立するデメリット

SAPコンサルタントがフリーランスになるデメリット
\SAPコンサルタントがフリーランスになるデメリット
  • 自分で営業する必要がある
  • 独立後は専門性を広げにくい
  • 会社員時代のような保障はない

自分で営業する必要がある

SAPフリーランスコンサルタントとして独立する際のデメリットの一つに、自ら営業活動を行う必要があることが挙げられます。フリーランスとして独立すると、案件獲得のために自分自身で企業に営業を行わなければなりません。会社員時代とは異なり、個人事業主であるフリーランスのSAPコンサルタントは、一般的に信頼性が低いと見られがちです。新規開拓の営業がうまくいかない可能性もあるため、可能であれば会社員時代に信頼関係を築いたクライアントなどの人脈を活用し、案件を獲得しましょう。

一方、営業が苦手な方や営業に時間を取られたくない方、効率的に営業をしたい方もいらっしゃるでしょう。そのような方にはフリーランスSAPコンサルタント向けの案件紹介サービスを利用することをおすすめします。

案件紹介サービスが様々な事業会社やコンサルファームなどから案件機会を収集し、フリーランスのコンサルタントに紹介してくれるため、効率的に自身にマッチした案件を見つけることができます。

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独立後は専門性を広げにくい

フリーランスのSAPコンサルタントとして独立後は、基本的に自身が持つPMスキルや特定のモジュールの専門性を活かして、即戦力人材としてプロジェクトを支援します。そのため、新たに挑戦したモジュール等があっても、会社員時代のように未経験のモジュールの案件に参画することは難しい可能性があります。

会社員時代のような保障はない

フリーランスのSAPコンサルタントとして独立する際には、会社員時代とは異なる収入面でのリスクがあることを認識しておく必要があります。フリーランスとして働く場合、案件に参画している期間は安定した収入が得られる一方で、案件がない期間は収入がゼロになってしまいます。また、怪我や病気で働けなくなった場合、会社員時代のような傷病手当金の保障はありません。そのため、生活が一気に苦しくなる可能性があります。

フリーランスのSAPコンサルタントとして独立する場合は、自己管理を徹底するとともに、継続的に案件に参画できるように営業活動や案件紹介サービス活用を積極的に行う必要があります。

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SAPコンサルタントに求められるスキル・経験

SAPフリーコンサルに必要なスキルや経験

高い専門性

フリーランスのSAPコンサルタントには即戦力としての高い専門性が求められます。FICO、MM、SDなど、需要の高いモジュールの要件定義や開発経験を積み、高い専門性を身につけておくことが非常に重要です。

要件定義からリリースまでの一連のプロジェクト経験

会社員時代に要件定義、設計、開発、テスト、リリースの一連のプロセスを経験しておくことで、フリーランスとして独立後に参画できる案件の幅が広がります。また一連のプロセスを理解しておくことで、各フェーズのアウトプットを作成する際に、後続のフェーズでの実効性を踏まえた品質の高いものを提供することができます。

コンサルティングスキル

SAPフリーランスコンサルタントとして独立する際に、専門性に加えて重要となるのがコンサルティングスキルです。SAPエンジニアではなく、SAPコンサルタントとして活動していく以上、単なる技術的な知識だけでなく、コンサルタントとしてプロジェクトを円滑に進めていくためのスキルが必要不可欠です。

具体的には、論理的思考力や構造化スキル、資料作成スキル、プレゼンテーション能力、交渉力、ステークホルダー間の調整力などが挙げられます。これらのスキルを身につけることで、クライアントの要望を的確に理解し、最適なソリューションを提案・実行することができます。

SAPフリーコンサルの成功のポイント

SAPフリーコンサルの成功のポイント

得意なモジュールがある

フリーランスのSAPコンサルタントとして、発注元から選ばれるためには、他のコンサルタントに負けない得意なモジュールを持っていることが非常に重要です。特定のモジュールにおいて深い知見とスキルを持っていれば、案件応募時に発注元に対して自身の強みを効果的にアピールすることができます。得意分野があることで、受注の可能性が大きく高まるでしょう。

SAP認定コンサルタント資格がある

SAPの知見やスキルを客観的に証明するために、SAP認定コンサルタント資格を取得しておくことが有効です。専門領域とするモジュールのスペシャリスト認定資格やプロフェッショナル認定資格を保有していれば、クライアントも安心して仕事を任せやすくなります。

また、ITストラテジスト、PMP資格、USCPA(米国公認会計士資格)などの関連資格も、SAPコンサルタントとしての専門性を裏付けるものとなるでしょう。

英語対応ができる

さらに、英語対応ができることも大きなアドバンテージになります。グローバル対応が必要となる案件は、一般的に単価が高くなる傾向にあります。英語でのドキュメンテーションや会議対応ができれば、より幅広い案件に参画することができ、フリーランスのSAPコンサルタントとして成功する可能性が大きく高まります。

SAPフリーランスコンサルタントのキャリアパス

SAPフリーコンサルのキャリアパス

フリーランスのSAPコンサルタント向けには以下のようなキャリアの選択肢があります。

  • トップクラスのSAPフリーコンサル
  • コンサルファームやSIerへの出戻り
  • SAP社への就職
  • 起業・独立

トップクラスのSAPフリーコンサル

フリーランスのSAPコンサルタントには、様々なキャリアパスが存在します。その中でも、トップクラスのSAPフリーコンサルを目指すというのは、非常に魅力的な選択肢の一つです。SAP人材が不足している現状において、グローバル案件や大規模プロジェクトをマネジメントできる人材は非常に貴重であり、200万円以上の高い報酬を得ることも珍しくありません。フリーランスとしてのキャリアを重ねながら、超高単価のトップSAPコンサルタントを目指すのも一つの道でしょう。

コンサルファームやSIerへの出戻り

フリーランスとしての経験を積んだ後、コンサルティングファームやSIerに出戻りするというキャリアパスも考えられます。フリーランスとして主体的にSAP案件を推進した実績と経験は、ファームやベンダーにとっても魅力的です。人材不足の中で、好条件のオファーを得られる可能性が高まるでしょう。

SAP社への就職

SAP社への就職も、SAPコンサルタントにとって魅力的なキャリアパスの一つです。SAPの知見を活かして、プリセールスやコンサルタントとして活躍することができます。チャンスは多くはありませんが、実現すれば高い年収を得られる可能性があります。

起業・独立

SAPコンサルティング会社を設立するなど、起業や独立という選択肢もあります。フリーランスとして活動する中で出会った優秀なコンサルタントと協業し、お互いの専門領域を補完し合える関係性があれば、SAPに特化したコンサルティング会社を立ち上げるのも一つの選択肢です。

SAPフリーランスコンサルタントになるためのステップ

SAPコンサルタントとして独立するためのステップ

人によって、現在該当するステップは異なるため、自身がどの段階にいるかを確認し、ネクストアクションを確認しましょう。

STEP
SAPに強いコンサルファームやSIerに入社する
STEP
SAP案件に参画し専門性を高める
STEP
資格を取得する
STEP
フリーランスとしての引き合いを確認する
STEP
独立する

1.SAPに強いコンサルファームやSIerに入社する

フリーランスのSAPコンサルとして独立を目指す場合、まずはSAPに強いコンサルファームやSIerに入社し、SAP案件の経験を積むことが重要です。SAP社が定期的に、主要ファームやSIerに所属するSAP認定コンサルタントの数を企業別に公表しています。

コンサルティングファームでは、アビームコンサルティング(5,453名)やアクセンチュア(3,166名)が多く、SIerでは富士通(3,187名)や日立グループ(1,517名)が最大規模となっています。

このような企業に入社することで、SAPコンサルタントとしてのスキルを身につけられる可能性が高いでしょう。

2.SAP案件に参画し専門性を高める

コンサルファームやSIerへの入社後は、SAP案件に積極的に参画し、要件定義から保守運用まで、様々なフェーズの経験を積みましょう。特に、専門性を高めたいモジュールを決め、そのモジュールの案件で様々な業界を経験しながら、専門性を磨いていくことが重要です。

3.資格を取得する

多くのコンサルティングファームやSIerでは、SAP認定コンサルタント資格の取得を支援する制度があります。これらの制度を活用し、スペシャリスト認定資格やプロフェッショナル認定資格を取得することで、自身の専門性を客観的に証明することができます。

4.フリーランスとしての引き合いを確認する

独立前に、フリーコンサルタント向けの案件紹介サービスに登録し、独立後の引き合いがあるかどうかを確認しておくことが賢明です。多くの案件を紹介してもらえる見込みがあれば、フリーランスとして独立する準備が整ったと判断できます。

5.独立する

フリーランスのSAPコンサルタントとして独立する際は、個人事業主としての開業、社会保険の切り替え、経費精算・確定申告の準備など、様々な手続きが必要となります。また、独立後はクレジットカードの発行や賃貸契約、住宅ローンの申し込みが難しくなる可能性もあるため、会社員時代に必要な手続きは済ませておくことが重要です。

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