【必見】アクセンチュアからの転職の実態|Accentureのポストコンサルキャリアは?
アクセンチュアは、日本市場において独自の戦略で存在感を高めており、コンサルティング業界ではその規模やソリューションの幅で群を抜いた存在です。
最近では様々な大手事業会社とJV(ジョイント・ベンチャー)を立ち上げ、DX人材を送り込み、クライアントと一体となってDXを進めており、トップティアの事業会社に深く入り込んでいます。 また、立て続けにSIerの買収を行っており、国内でIT人材が不足する中で、圧倒的にIT人材を抱えるコンサルティングファームとして、クライアントにとって無くてはならないポジションを得つつあります。
他にも、広告代理店やクリエイティブエージェンシーなどの買収による広告・PR業界への本格的な参入、クライアントの業務を請け負ってデジタル化してしまうBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)など、常にその動向は注目を集めています。
一方で、アクセンチュアの従業員は足元で約24,000人*1となっており、国内主要ファームの中でも圧倒的な人員規模を誇るため、当然アクセンチュアから次のキャリアに挑戦している方も多数存在します。
※1)出所:日本年金機構 厚生年金保険・健康保険適用事業所検索システム(2024年6月時点)
ポストコンサル転職 完全ガイド
ポストコンサルで人気の転職先やよくある失敗、成功のポイントなどポストコンサル転職について網羅的に知りたい方は、「【ポストコンサル転職完全ガイド】コンサルからの転職先やおすすめの転職方法」もご覧ください。
\「フリーコンサル」としての独立に興味がある方は以下の記事もご覧ください!/
ワークライフバランスは改善して、収入は上がる??
アクセンチュアからのポストコンサルキャリアパス
アクセンチュアからのポストコンサルキャリアパス#1
スタートアップ・メガベンチャー
アクセンチュア出身者は、急成長を遂げるスタートアップやメガベンチャーへの転職が多く見られます。コンサルタントとして培った問題解決力やプロジェクト管理能力に加え、デジタル技術やテクノロジーを業務に活用する知見を持ち合わせているため、テクノロジー企業との親和性が高いのでしょう。
さらに、アクセンチュアでは生成AI、Web3、メタバースなどの最先端テクノロジーを活用したプロジェクトも数多く手がけています。若いうちからこれらの分野に深く関わることで、関連する注目スタートアップへのキャリアチェンジを果たすケースもあります。
アクセンチュアからのポストコンサルキャリアパス#2
他のコンサルティングファーム
アクセンチュアから、Big4に代表される大手総合コンサルティングファームなどへ転職するケースも多くみられます。また、近年勢いを増している新興系ファーム(ベイカレントやDirbatoなど)へのキャリアチェンジも珍しくありません。
さらに、戦略コンサルティング会社においてもデジタル部門の設立が進んでおり、アクセンチュアからデジタル分野の知見を持つコンサルタントが引き抜かれるケースも見受けられます。
デジタル戦略やテクノロジーコンサルティングの領域で強みを発揮するアクセンチュア出身者は、他のコンサルティングファームにおいても高く評価され、重宝される傾向にあります。
アクセンチュアからのポストコンサルキャリアパス#3
広告代理店
アクセンチュア出身者の中には、大手広告代理店やデジタル広告代理店へと転身するケースも見られます。日本ではあまり知られていませんが、アクセンチュアは世界的に見ると広告代理店としての売上規模が世界トップレベルにあり、カンヌライオンズなどの権威ある国際広告賞でも受賞実績を持っています。
近年、国内でも広告分野に注力しており、広告代理店やクリエイティブエージェンシー、PR会社などの買収を通じて、ケイパビリティの向上を図っています。また、社内にはグローバルエージェンシー(WPPなど)出身のクリエイティブディレクターも在籍し、マーケティング関連のプロジェクトにおいて、戦略立案からクリエイティブ制作まで一貫して手がけています。
このような環境の中で経験を積んだ人材は、戦略とマーケティング・クリエイティブの両面に精通しており、広告代理店などへの転職を果たすケースがあります。
アクセンチュアからのポストコンサルキャリアパス#4
日系大手事業会社
多くの日系大手企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に注力する中、アクセンチュア出身者がDX推進のリーダーとして採用されるケースも少なくありません。アクセンチュアには、あらゆる業界の様々な領域(会計、サプライチェーンマネジメント、マーケティング・営業、生産など)においてDXの経験を積んだコンサルタントが在籍しており、事業会社の様々な人材ニーズに合致したコンサルタントが見つかりやすいといえます。
また、戦略立案から実装まで一貫して携わった経験を持つコンサルタントも数多くいます。事業会社では、そうした人材を社内のDX推進部門や新規事業開発部門に迎え入れ、その豊富な経験を活用することが期待されています。
アクセンチュアからのポストコンサルキャリアパス#5
大手ITベンダー(外資含む)
アクセンチュア出身者の中には、大手ITベンダー(外資系企業を含む)へ転職するケースも珍しくありません。アクセンチュアでの経験を通じて、クライアントのニーズを深く理解し、技術的なソリューションと事業戦略を巧みに結びつける能力を身につけた人材は、ITベンダーのセールス部門や導入コンサルティング部門において高く評価されます。
アクセンチュアからのポストコンサルキャリアパス#6
起業
アクセンチュア出身の起業家も増えています。今後も人材輩出企業として多くの起業家が生まれることが期待されます。
起業家名 | 創業した会社 | 事業領域 |
---|---|---|
金子英樹 | シンプレクス株式会社 | 金融ソリューション |
吉松徹郎 | 株式会社アイスタイル | コスメ・美容情報サービス |
岡本祥治 | みらいワークス株式会社 | プロフェッショナル人材サービス |
柳橋仁機 | 株式会社カオナビ | 人材管理システム |
太田睦 | 株式会社ギフティ | デジタルギフトサービス |
高橋信也 | 株式会社マネジメントソリューションズ | 経営コンサルティング |
遠藤直紀 | 株式会社ビービット | デジタルマーケティング |
高橋聡 | 株式会社トランビ | M&Aマッチングプラットフォーム |
林博文 | INTLOOP株式会社 | ITコンサルティング |
中神康議 | みさき投資株式会社 | 投資ファンド |
フリーランスコンサルタントという選択肢も
近年、大手コンサルティングファームを離れ、フリーランスコンサルタントとして独立する人材が増加傾向にあります。アクセンチュア出身者の中にも、フリーランスとして活躍している方が数多くいます。特に、IT領域に強みを持つ人材に対する需要は高く、アクセンチュア出身者は魅力的な案件を受注できる可能性が高いと言えるでしょう。
フリーランスコンサルタントとして独立することで、自身の専門性を活かしつつ、より柔軟な働き方を実現できます。また、収入面でも、スキルと実績次第では高い報酬を得られる機会があります。
フリーランスコンサルタントについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
アクセンチュア出身者の強みは?
DX・デジタルの知見
昨今、企業の経営課題でITが無関係なことはほとんどありません。デジタル技術を活用して、いかに顧客体験の向上・業務効率化を図るかが、企業の競争力の源泉になっています。そのため、多くの企業がDX・デジタルの知見を持つ人材を求めており、今後もその人材ニーズは拡大していくことが見込まれています。
アクセンチュアのコンサルタントは、DX・デジタル領域で圧倒的な強みを持つアクセンチュアで、ITを活用して顧客のUXを最適化したり、業務効率性を高めたりする経験を積んでいます。そういった意味で、アクセンチュア出身者は転職市場において評価されやすいです。
実行力
アクセンチュアは比較的常駐案件が多く、クライアントと伴走しながら、DX・デジタル化の実現を支援しています。DXでは様々なステークホルダーとの折衝・調整が必要となることが多く、実行のストレス負荷や難易度が高いです。コンサルタントの中には、そういった常駐業務を嫌う人もいますが、クライアントにとっては青写真を描くだけでなく、しっかりと実現まで一緒に汗をかいてくれるコンサルタントを求めるようになっています。
転職市場においても、事業会社はデスクで検討・企画するだけでなく、泥臭い現場の調整もやり切る実行力を持った人材を求めています。そういった意味で、アクセンチュア出身者は実行力に強みを持っているといえます。
今後はalumniネットワークもより強みになっていく
アクセンチュアはコンサルティング業界で圧倒的な人数規模を誇っており、アクセンチュア出身で企業の経営幹部や要職を務めている人は多数います。やはり同じ会社の出身者に対しては親近感が湧くものです。出身者のalumniネットワークは、今後キャリアをつくっていくうえで、大きな武器となり得ます。
大手総合コンサルティングファーム出身者のポストコンサル体験談
大手総合コンサルティングファームからスタートアップや事業会社などに転職した方々にインタビューを行いました。転職活動や転職後の仕事内容・メリデメについて詳しく伺っているので、是非ご覧ください。